本格的なお菓子作りをする上で必ず必要になるものがレシピ本ですね。
しかし世の中には、レシピ本の種類が多く、結局どれを選べばいいかわからないもの。
そこでこれまで50冊以上レシピ本を見てきたどらかめ(@kame_okashi)がレシピ本選びのコツからおすすめのレシピ本をご紹介します。
無料で読めるレシピ本も紹介するよ♪
プロのパティシエ直伝!お菓子作りのレシピ本の選び方
お菓子作りのレシピ本を選ぶポイントは主に以下のポイントです。
- 自分のレベルに合っているもの
- 理論が解説されていてわかりやすいもの
- アレンジが紹介されているもの
この中でもっとも大切なことは、自分のレベルに合っているのかという点です。
パティシエになりたての頃に、有名パティシエの本を買って役に立つことはほぼありません。
書いてある内容もそのケーキの場合は〇〇であると限定的なことも多く応用力がなければ意味はありません。
ですので、まずは自分のレベルにあった本選びをしていきましょう!
ぼくもパティシエ1年目で河田シェフの「ベーシックは美味しい」を買って後悔した経験があります!
理論がある程度解説されているもの
二つ目に大切なことは、なぜそのような工程を踏んでいるのかが解説されているレシピ本は良本といえます。
プロのパティシエの視点から、砂糖の量や作り方の理論にまで言及されていることで、ポイントを理解しやすくなります。
それこそプロ向けの「ベーシックは美味しい」などでは基本的なことすぎてあえて書いていないのだと思います。
しかし理論を理解できていないと応用が効かないため、失敗した原因が分からず途方にくれてしまうため注意が必要ですね。
失敗した時に少しでも理論について解説してくれている本がおすすめです!
そういう親切な本だと成長も早そうだね♪
アレンジが紹介されているレシピ本
3つ目はアレンジが紹介されているレシピ本です。
プロのパティシエの完璧なレシピを模倣しても楽しいのですが、やはりオリジナルレシピにもチャレンジしたいものです。
そこで重要になるのがアレンジについて記載があるかどうかですね。
季節によってフルーツピューレが変わればゼラチンや砂糖の量も変わるため、アレンジについて記載してくれていると便利です。
アレンジの記載があると「お菓子作りのバイブル」と言える本になってくれるよ♪
プロのパティシエがおすすめする用途別人気レシピ本
それではここからは用途別におすすめのレシピ本をご紹介していきましょう!
ここでは以下のカテゴリに分けて本をご紹介していきます。
どれでも本気でおすすめできますが自分のレベルに合ったものを選びましょう!
【初心者】趣味でお菓子作りをしたい人向けのおすすめレシピ本
初心者であるならやはりわかりやすさに重点を置いて選んでいきましょう!
パリ在住の料理人が教える 一生ものの定番スイーツレシピ
最初におすすめするのは「パリ在住の料理人が教える 一生ものの定番スイーツレシピ」です。
インスタで映えそうな数々のお菓子にコラムで理論を解説していて、楽しくお菓子作りを上達したいと思える人にピッタリなレシピ本といえます。
また、お菓子づくりの基本が身に付く定番のスイーツレシピだけでなく、初めてお菓子作りに挑戦する方でも困らないように、お菓子教室のように基礎から学べる点も初心者には嬉しいポイントですね♪
簡単デザート編
- フルーツのクランブル
- ブルーベリークランブルチーズケーキ
- オレンジのムース
- カスタードプリン
焼き菓子編
- マドレーヌ
- ガトークラシック オ ショコラ
- ウィークエンドシトロン
- バナナキャラメルパウンドケーキ
メレンゲ菓子編
- クレームダンジュ
- ラングドシャ
- ガトーシュクセ
スポンジ編
- いちごのショートケーキ
- グラッサージュドリップケーキ
- チョコレートケーキ
- ネイキッドケーキ
- 抹茶のシフォンケーキ
- ロールケーキ
タルト編
- フルーツのタルト
- タルトショコラ
- フロランタンサブレ
写真で丁寧に解説されているだけでなく一部レシピをYouTubeで解説してくれているので、動画で学べる最新型のレシピ本という点でも評価が非常に高いといえます!
パリ在住の料理人が教える 誰でも失敗なくできる スイーツレシピ
立て続けにランクインとなりますが、「一生ものの定番スイーツレシピ」の作者がより簡単なケーキを初心者向けにまとめたのが本書「パリ在住の料理人が教える 誰でも失敗なくできる スイーツレシピ」です。
一生ものの定番スイーツレシピが基礎からお菓子作りを学ぶのに対して、本書は楽しく気軽にお菓子作りができるようになるように書かれています。
そこまで本気ではないけど、美味しいお菓子を作りたい人にピッタリね
そうそう!日々のおやつや、ちょっとしたプレゼントにピッタリなお菓子を楽しく学べるよ♪
本書に記載されているレシピは定番のチーズケーキや簡単アレンジのガトーショコラに、クッキーなどプレゼントにも使えるものが多く、ホームパーティーなどでも活躍しそうです。
さらに砂糖の種類や材料について、3種類のメレンゲの立て方など、お菓子作りに役立つコラムも読んでいてためになります。
手軽にお菓子作りを楽しみたい方にピッタリな一冊といえますね♪
製菓理論が学べるレシピ本
ここでは、お菓子作りを上達させるために必須のレシピ本について解説していきます。
お菓子作りの理論を学ぶなら最適解の一冊「科学でわかるお菓子のなぜ?」
ぼくがこれまで読んだ製菓理論の本でもっともおすすめできるのが「科学でわかるお菓子のなぜ?」です。
製菓理論が記載してあるだけでなく、実践的なお菓子のなぜ?に対する回答が書いてあります。
例えば、「ジェノワーズの混ぜ具合」でなぜ混ぜすぎてはいけない理由について本書では下の写真のように解説しています。
このように状態も含めて解説してくれているので、失敗した理由が明確になります。
レシピ本って成功した状態の生地の写真はよくありますが、失敗したときの状態がかなり多くのせてある本書は非常にわかりやすくおすすめです。
お菓子作りについて網羅しているため、ある程度お菓子作りの経験を積んできた人にとって非常にためになる一冊と言えますね♪
「あの失敗の原因はこれか!」と思うことがたくさん書いてあるよ♪
お菓子作りのなぜ?がわかる本シリーズ
次におすすめなのが、「お菓子作りのなぜ?がわかる本」シリーズです。
こちらは「お菓子作りのなぜ?がわかる本」「もっと知りたいお菓子作りのなぜ?がわかる本」「きちんとわかる、ちゃんと作れる!チョコレートのお菓子の本」の3冊がシリーズ化されています。
- お菓子作りのなぜ?⋯⋯ジェノワーズなど、お菓子作りの基本を解説
- もっと知りたいお菓子作りのなぜ?⋯⋯マシュマロ・サブレ・スフレなどを解説
- チョコレートのお菓子の本⋯⋯チョコレートの基本からボンボンショコラまで解説
先程の「科学でわかるお菓子のなぜ?」がかなり詳細に理論立てて紹介しているのに対して、レシピに沿って理論を解説してくれています。
まずはお菓子作りのなぜ?がわかる本を購入し基本的な項目を理解した上で他の2冊を購入するといいかもしれませんね。
また、シリーズを通して幅広い範囲を網羅的に学べるので理論よりも実践を通して学びたい人に取ってはこちらのシリーズがおすすめと言えます。
シリーズを通して購入することで、統一感のある理論を学べます!
プロのレシピを体験したい人におすすめの本
プロのレシピを体験したい人におすすめのレシピ本をこちらでご紹介します。
お菓子作りで迷ったら-サントスアントワーヌ-
こちらもぼくが購入してかなり活用したレシピ本となります。
このレシピ本の1番良い点はケーキのレシピだけでなく、個別でクリームやムースのレシピが多く記載されている点です。
しかも、そのクリームの状態の良し悪しやアレンジも記載されているため、オリジナルケーキを作りたい人に取ってはとても参考になる1冊と言えます。
実際にお店のパフェやデザート作りにかなり役に立ちました!
さらに、著者のサントスアントワーヌさんは有名パティシエであるだけでなく、「エコール・クリオロ」という製菓学校を運営していたので教えることも得意なパティシエです。
かなり詳細にレシピについて書いてあるので、失敗しにくくなります。
本当にわかりやすく記載されているので役に立つレシピ本ですね!
ベーシックは美味しい-河田勝彦-
こちらの本は日本に洋菓子を広めたとも言われている洋菓子界の重鎮、オーボンヴュータンの河田勝彦さんの40年の集大成をまとめたレシピ本です。
かなり手の込んだレシピが多く、日本の洋菓子業界を牽引してきたプロの生き様を垣間見るようなレシピの数々が掲載されています。
ただその分かなり難解な内容となり、家庭で再現するのは困難です。十分な環境があるパティシエや、一流のパティシエを目指している人にのみ許されたようなレシピ本と言えます。
簡単なレシピや初心者向けの丁寧な解説はなく、難しい内容となっています!
それでも、プロを目指す方には一度は目を通してもらいたい1冊ですね。
パフェや皿盛りデザートを作りたい人におすすめの本
ここからはパフェや皿盛りをやりたい!という人におすすめの本をご紹介していきます。
パフェの発想と組み立て-藤田統三-
パフェ作りをしたいと考えている人におすすめなのが、パフェやイタリアンデザートに定評のあるパティシエ 藤田統三さんの著書「パフェの発想と組み立て」です。
論理的にパフェの構成や考え方が学べるだけでなく、個別のクリームや生地を分類してくれているのでオリジナルパフェを作成する際に非常に役に立ちます。
また、個別の素材だけでなく、季節ごとに様々なパフェのレシピが解説されており見ているだけでも楽しい1冊ですね。
その中でも特に読んで頂きたいのが、巻頭に記載されているパフェの組み立ての考え方についてのコラムです。
これを読むためだけに買っても良い!と言えるくらい突き刺さる内容ですので、ぜひ一度読んでみて欲しいです。
ぼくもパフェ開発するときにはかなり参考にしています
アシェット・デセール専門店の皿盛りデザート
皿盛りデザートのレシピ本で重要な点は、皿盛りの仕方が丁寧に解説されている点や、パーツレシピの多さです。
その点「アシェット・デセール専門店の皿盛りデザート」では使用材料の説明があり、レシピや作り方のイメージが沸きやすい仕掛けがあります。
また工程も細かく写真が掲載されており、とてもわかりやすくです。
組み立て方もアシェット全体の写真と合わせて、何をどこに配置し、どのように盛り付けているのか詳細に記載があります。
ここまで丁寧な内容は珍しく、価格も控えめなのでコスパ抜群の一冊と言えます。
無料で読めるレシピ本5選!Kindle unlimitedのススメ
ここからは、Kindle unlimitedを活用し、無料で読めるおすすめのレシピ本についてご紹介していきます。
まず、Kindle unlimitedはAmazonが提供する月額読み放題制の電子書籍サービスです。
本来であれば月額980円になるのですが、常にキャンペーンを開催しており、1~3ヶ月間無料で読み放題になります。
登録しても1ヶ月以内に解約すれば無料なので本当にお得なサービスと言えますね。
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12万冊が読み放題!
1.鎌倉しふぉんのシフォンケーキ(著.青井聡子) | Kindle unlimited
まず1冊目はシフォンケーキについてかなり詳しく書いてある「鎌倉しふぉんのシフォンケーキ」です。
この本の良いところはシフォンの失敗する原因や材料についても詳しく書かれている点です♪
アレンジレシピ含めて38個もレシピがあるのも魅力的だよね
欠点をあげるとすればシフォンケーキの失敗の原因は記載があるんですが、科学的な根拠はあまり書かれていない点です。
あくまで家庭向けのレシピ本といった事なんでしょう。
ただそれでもレシピも17cmの物と20cmの物を載せてくれている点や卵黄と卵白が同じ量なのも作る人の事を考えてくれていると感じます。
まずシフォンケーキをいろいろと作ってみたい人にはおすすめですね♪
- シフォンに特化している
- 失敗の原因など詳しく解説されている
- 38品に及ぶレシピ
- アレンジの仕方も詳しく解説してある
2.「持ち歩きOK」のお菓子レシピ(著.西山朗子) | Kindle unlimited
この本は「持ち歩き出来る」ということをコンセプトにした本です。
ボウル1つで作れるレシピが数多く載っているので初心者の人でも作りやすく簡単に作れるレシピ本と言えます。
お洒落で可愛く簡単に焼き菓子が作りたい人にはぴったりなレシピ本だね♪
ラッピングの仕方まで載ってるから誰かにプレゼントしたい時に参考になるしこういう本は助かるよね♪
ただ家庭にある材料で簡単なお菓子をテーマにしているためか、お菓子作り中級者以上になると少し物足りない印象でした。
それでも、クッキーのレシピなど美味しかったので僕もケーキの土台に取り入れさせて頂いています♪
- 簡単でわかりやすい
- 初心者でも安心
- ラッピングのアイデアも豊富
- 特殊な材料はあまり使われていない
3.本当においしい生地作り(著.佐藤弘子) | Kindle unlimited
この本は初心者から中級者向けのレシピ本です。
基本のスポンジ生地からビスキュイやシフォン、パウンドなど生地にこだわって詳しく解説されています。
- 共立てのジェノワーズ
- 別立てのビスキュイ
- シフォン生地
- バター生地
- マフィン生地
特に強いメレンゲと柔らかいメレンゲに分けて説明している点は非常にわかりやすくぜひ読んでいただきたいです。
アレンジレシピやナッペの仕方など生地だけでなくお菓子にしていく様子も描かれているので安心です♪
また写真と作り方の説明の時系列が同じなので自分が今どの工程をやっているのかわかりやすい点もgoodですね。
- 体系的に生地を学べる
- 生地一つ一つが詳しく解説されている
- メレンゲの解説もしっかり書かれている
- 写真と文字の構成がわかりやすい
4.作りおきスイーツ | Kindle unlimited
作り置きスイーツに特化したレシピ本。
通常ケーキの賞味期限は1〜2日なので、せっかく自宅で作っても1日で食べきれないなんて事もあります。
でも実は生菓子の中でも4〜5日持つ物もあるんですよね。
- ババロアやムース=冷蔵で2日
- プリン=冷蔵で3日
- ティラミス=冷蔵で4〜5日
- レアチーズケーキ=冷蔵で1週間
※あくまで目安の消費期限です
人にプレゼントする時は日持ちも気になるからこのレシピ本なら安心してプレゼント出来るね♪
生菓子以外にも焼き菓子やアイス、サングリアなどお菓子や飲み物に関係する様々な保存食のレシピと日持ちが書かれています。
日々の生活に活かせる発見があるかもしれませんね♪
- 様々な保存食が作れる
- 日持ちも表記があるので参考になる
- プレゼントする時も安心
5.手作りジャムとジャムのお菓子(著.石澤清美) | Kindle unlimited
5冊目はジャムに特化した本です。
この本は、春から冬にかけて一年を通してページを進めていける楽しみがあります。
例えばプラムのジャムの次のページに桃があったり、その次はぶどうだったりと旬なフルーツをスーパーで探すのも楽しくなりそうです♪
さらに保存瓶の煮沸消毒の仕方も詳しく解説されているので始めてのジャム作りをする方でも安心出来る本となっています。
おいしそうなジャムを一年を通して作っていける様に書かれています
- 1年を通してジャムを楽しめる
- ジャムを使ったアレンジレシピがある
- 煮沸消毒なども詳しく解説
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プロのパティシエがおすすめする人気のレシピ本のまとめ
今回は、僕が今まで読んできたレシピ本の中で「これはおすすめできる」と考えたものをまとめてみました。
お菓子作りには道具以上にレシピも大切だったりします。
無料のものから有料のものまで、ぜひ参考にして頂けますと嬉しいです♪
紹介した本一覧
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