フードプロセッサーは料理だけでなく、お菓子作りでも大活躍する道具です。持っているとスコーンやクッキー、チーズケーキなどの生地作りがぐっとラクになり、作れるお菓子の幅も広がります。
この記事では、お菓子作りにおすすめのフードプロセッサーと、その選び方をパティシエのどらかめ(@kame_okashi)が解説します。
今、もっともおすすめの1台はどれなのか、選ぶ基準から順番に見ていきましょう。
そーたお菓子作りだと、フードプロセッサーってどんなものがおすすめなの?



お菓子作りで使うなら、ハイパワーな単機能タイプがおすすめだよ。
ぼくの結論としては、ハイパワーでスピードを無段階に調節できる山本電気 MB-MM56SLがもっとも使いやすいという結果でした。
お菓子作りにおすすめなフードプロセッサーの2つの種類とは?


フードプロセッサーと一口に言っても、お菓子作りで使うものは大きく2つのタイプに分かれます。まずはこの違いを押さえておくと、自分に合った1台を選びやすくなります。
お菓子作りで使うフードプロセッサーは、主に次の2種類に分類できます。
- ハイパワーでシンプルなフードプロセッサータイプ
- ハンドブレンダーがメインの複合タイプ
「フードプロセッサータイプ」と「ハンドブレンダーメインの複合タイプ」を比べると、それぞれの得意・不得意は次のようになります。
- ハイパワーでどんな生地でも安心して回せる
- 構造がシンプルなので壊れにくい
- 好きな容量を選べる
- 刻む・混ぜる以外の作業はできない
- アタッチメントが豊富で泡立てからペーストまでこなせる
- 1台で揃うのでコスパが良く見える
- パワー不足で長時間の使用には不向き
- 容器が壊れやすいものが多い
一見すると、いろいろできる「複合タイプ」に目が行きがちです。
ただ、お菓子作りではかたい生地を扱ったり連続して回したりする場面が多く、複合タイプだとパワー不足になりやすいので、ここではシンプルな単機能タイプをおすすめします。



でもハンドブレンダーもあったら便利だし、どうせならコスパのいいものが欲しいなぁ。



そんな人には、フードプロセッサーと単機能ハンドブレンダーの合わせ技がおすすめだよ。
フードプロセッサーと、低価格で単機能のハンドブレンダーを組み合わせる形は、コストパフォーマンスにも優れていて使い勝手も良いので、ぼくが本当におすすめしたい買い方です。
ハンドミキサー選びが気になる人は、あわせておすすめハンドミキサー5選もご覧ください。


お菓子作りにおすすめなフードプロセッサー選び方の4つのポイント


フードプロセッサーを選ぶときは、まず「どんなお菓子に使いたいか」を考えると失敗しにくくなります。作りたいお菓子が決まると、必要なパワーや容量もおのずと見えてきます。
フードプロセッサーがあると作業がぐっとラクになるお菓子は、大きく次の3パターンです。
- スコーンやパイ(バターの温度管理が必要なもの)
- クッキーやタルトの生地(さっくり合わせたいもの)
- チーズケーキやパウンドケーキ(混ぜていくだけの生地)
フードプロセッサーは手を触れずに刃で混ぜるので、スコーンやパイのような手の温度に弱い生地作りにとくに向いています。
なぜ手の温度が問題になるかというと、バターには小麦粉のグルテン形成を抑えて生地をさっくりもろく仕上げるショートニング性という性質があり、これはバターが冷たいまま粉に混ざることで生きるからです。手のひらで長く混ぜていると体温がバターに伝わって溶け始め、ショートニング性が失われて、焼き上がりがかたく重くなってしまいます。
フードプロセッサーなら手の熱を伝えないまま、刃で冷たいバターを粉に切り込むように混ぜられます。だからスコーン・パイ・クッキー・タルトのようなバター生地と相性が良いわけです。
もう1つの利点は、短い時間で混ぜ終えられることです。生地を練りすぎるとグルテンが必要以上に形成され、焼き上がりがぱきっとかたく割れたり、焼き縮みにつながったりします。刃で一気に混ぜ切れるフードプロセッサーは、この練りすぎを防ぎやすいのも、バター生地に向く理由です。
さらにバターに卵を加える工程は「乳化」といって、油脂の中に卵の水分を細かい粒として分散させる作業です。少量ずつ加えてつやのあるクリーム状にするのがコツで、撹拌力のある機械は乳化を助けてくれます。チーズケーキのように混ぜていくだけの生地も、手を汚さず作れるので便利です。
この3種類の生地を作るうえで、フードプロセッサーに求めたいポイントは次の4つです。
- 回転数の多いハイパワーなものを選ぶ
- 1度に作れる量はどのくらいかをチェック
- 容器はプラスチック以外のものがベター
- アタッチメントは不要でシンプルな機種でOK



それでは、選ぶポイントを1つずつ詳しくみていきましょう。
1.モーターの回転数が2000回以上のフードプロセッサーがおすすめ
フードプロセッサーを選ぶうえでまず見たいのが、モーターの回転数です。
モーターの回転数が低いとパワーが弱く、連続して回すとモーターから焼けたようなにおいがして故障につながりやすくなります。



冷凍の苺を無理に回し続けたら、モーターが焼けて壊れたことがあったなぁ。
とくにハンドブレンダー複合型はパワーが弱いものが多く、モーターを休ませながら少しずつ作る必要が出てきます。
そうならないためにも、単機能型のフードプロセッサーで回転数が毎分2000回以上のものを選びましょう。
2. 一度に作れる容量の多いフードプロセッサーがおすすめ
フードプロセッサーでお菓子を作るときは、材料をどんどん入れて回していくので、500g以上の容量があるものを選びましょう。
500gの容量で作れるお菓子の目安は、次のとおりです。
- チーズケーキなら18cmを1台分
- パウンドケーキなら18cmを1台分
- スコーンなら15個分
- タルト生地なら18cmで2台分
こうして見ると、日々の子どものおやつやプレゼント用途なら、500gの容量があればまず十分だといえます。



リットル表記の場合は、2L程度のものを選ぶとジャストサイズですね。
3. ガラスかステンレス容器のものが衛生的でおすすめ
3つ目のポイントは、容器の素材が「ガラス製」か「ステンレス製」かという点です。
2つの素材を比べると、それぞれ次のような特徴があります。
- 傷が付きにくく衛生的に使える
- 重量があるので取り扱いは少し大変
- 価格が安いものが多い
- 傷がつきにくく衛生的
- 重量が軽く取り扱いがラク
- 種類が少なく価格は高めの傾向
お菓子作りでは衛生面も気になるところなので、ガラスかステンレスを選んでおくと安心です。
なかでもステンレス製は重量が軽く取り扱いがラクなので、使う頻度が高い人にはとくに向いています。
プラスチック素材のものは傷が付きやすいうえに割れる心配もあるので、避けておきましょう。



コスパを取るならガラス製、耐久性と扱いやすさを取るならステンレス製がおすすめですね。
4. シンプルな安いフードプロセッサーがおすすめ
料理でも使う場合は別ですが、お菓子作りだけの用途であればアタッチメントは必要ありません。
フードプロセッサーをお菓子作りで使うなら「混ぜる」がメインなので、アタッチメントのない下位機種でも十分に使いまわせます。



フードプロセッサーにアタッチメントを足すより、ハンドミキサーやオーブンにお金を回したほうが満足度は高いよ。
それではここから、パティシエ歴14年のぼくがおすすめするフードプロセッサーを紹介していきます。
お菓子作りにおすすめのフードプロセッサー3選
ここからは、実際におすすめしたい3機種を紹介します。まずは選ぶ基準をおさらいしておくと、比べるときに迷いにくくなります。
- 回転数の多いハイパワーなものを選ぶ
- 1度に作れる量はどのくらいかをチェック
- 容器はプラスチック以外のものがベター
- アタッチメントは不要でシンプルな機種でOK
とくに回転数と容量は仕上がりや使い勝手を左右するので、ここを軸に選んでみてください。
この基準をふまえて、パティシエ歴14年のぼくがおすすめする3機種を紹介します。



それでは、さっそく見ていきましょう。
テスコム フードプロセッサー PureNatura
大容量でシンプル。低価格で毎日のおやつ作りにおすすめ
テスコム フードプロセッサーは、Amazonでも人気で評価の高い1台です。
キッチン製品で有名なテスコムのフードプロセッサーは、最大500gの容量と、混ぜる・細かく刻む・すりおろすといった基本機能をそなえながら、5,000円台で購入できるのが魅力で、コストパフォーマンスに優れています。
テスコムのフードプロセッサーは、こんな人におすすめです。
- コストパフォーマンスに優れた機種がほしい人
- 安心のキッチン家電メーカーの製品を安く手に入れたい人
- 料理などにも使いたい人
テスコム フードプロセッサーは安心して使えるコスパの良い機種なので、お友達へのプレゼント作りや、育ち盛りの子どもがいる家庭でも十分に活躍してくれます。
また、生クリームを撹拌してバターを作ることもできます。



シンプルで、コスパに優れた機種だね。
| 商品名 | テスコム フードプロセッサー |
|---|---|
| サイズ | 幅26・奥行17・高さ21.5cm |
| 重さ | 2.7kg |
| 回転数 | 170W |
| 容量 | 500g |
| 容器の材質 | ガラス製 |
| アタッチメント | 両刃おろし刃(細かい・荒い) |
パナソニック フードプロセッサー ハイエンドモデル MK-K82-W


安心のパナソニック製。生地作りから料理まで幅広く使える
パナソニック フードプロセッサー MK-K82-Wは、安心のパナソニック製フードプロセッサーです。
定番の機種で日本での使用率が高く、トラブルが起きにくいのがメリットです。
パナソニック フードプロセッサー MK-K82-Wは、こんな人におすすめです。
- 大手メーカーの保証がほしい人
- 1台で刻む・する・混ぜる・おろすまでこなしたい人
- 長く使いたい人
ぼくも一度に50個のスコーンを数回に分けて回して作っていましたが、モーターが焼けることもなく、非常に安定した作りだったのでおすすめできます。



他機種と比べると少し高めですが、安心を買うならパナソニック フードプロセッサー MK-K82-Wもありですね。
| 商品名 | パナソニック MK-K82-W |
|---|---|
| サイズ | 23.4幅 x 15.8奥行き x 20.9高さ cm |
| 重さ | 500g |
| 回転数 | 170W |
| 容量 | 500g |
| 容器の材質 | ガラス製 |
| アタッチメント | ナイフカッター, おろし・とろろカッター, 鬼おろしカッター, スライス・せん切りカッター, へら付きブラシ, カッター洗浄カバーふた, カッター洗浄カバー |
山本電気 MB-MM56SL
スピードを無段階に調整できる、ハイパワーと静音性に優れた万能機種
MB-MM56SLの優れた点は、毎分800〜3000回転まで無段階に調整できるところです。
つまみ1つでスピードを変えられるので、食材を細かくしすぎる心配もありません。
スピードを細かく変えられると、バターと卵の乳化がスムーズになり、粉合わせも卓上ミキサーのようにきれいに混ぜ合わせられます。
- 無段階調整で乳化から粉合わせまで行いたい人
- ステンレスボウルで衛生的かつ手軽に使いたい人
- 静音性に優れた機種がほしい人
- パンや料理にも活用したい人
MB-MM56SLのメリットとデメリットを挙げると、次のようになります。
MB-MM56SLのデメリットは、ハイスペックで機能が多いぶん、価格が少し高いという点でしょう。
パナソニック製のものと比べると、2倍近い値段になります。
それでも、静音性・スピード調節・軽いステンレスボウル・1台8役というメリットを考えると、適正な価格だとぼくは思います。



ステンレスボウルは中央に穴がない作りで、液体にも使える点が個人的には便利だと感じたよ。



毎日の料理やお菓子作りもガッツリやります、という人にとってはコスパの良い機種なのね。
お菓子作りにおすすめのフードプロセッサーとその選び方のまとめ
最後に、お菓子作りにおすすめのフードプロセッサーの選び方をまとめておきます。迷ったときは、次の4つのポイントに立ち返ってみてください。
- 回転数の多いハイパワーなものを選ぶ
- 1度に作れる量はどのくらいかをチェック
- 容器はプラスチック以外のものがベター
- アタッチメントは不要でシンプルな機種でOK
とくに容量と回転数の多さは、フードプロセッサー選びで仕上がりや耐久性を左右する大事なポイントです。
ぼくのおすすめは、シンプル機能のフードプロセッサーと、単機能ハンドブレンダーの組み合わせです。使い勝手とコスパのバランスがいちばん良いと感じています。



フードプロセッサーのある生地作りに慣れると、もう手放せなくなりますよ。













