飲食店の正社員をしていて、きついと感じることはありませんか?
飲食店の仕事は非常にやりがいがあるものですが、実際の現場はきついことが多いのも事実です。飲食店の正社員で働く人に向けて、キツい理由とその対処法について、14年飲食店を経験した筆者のどらかめが解説します。

飲食店の正社員がきつく辞めたくなる理由15選
飲食店の正社員をやっていて、辞めたい⋯と感じたことがない人は少ないのではないでしょうか。それくらい飲食店の正社員はきつい仕事だと思います。
私自身、実際に10年以上飲食店の正社員を経験し、30代でIT業界に転職した後になってみると、業界の不自然さや不合理さに気付きました。
そんな飲食店ですが、多くの飲食店従事者が辞めたいと思う理由は以下のようなものがあります。
- 慢性的な長時間労働・サービス残業が多い
- 休日日数が少なく、休日出勤の強要がある場合も⋯
- 家族・恋人と休みが合わない
- 約55%の人が給料20万円以下と低い傾向にある
- 立ち仕事・肉体労働で体力的にきつい・辛い
- 酔ったお客さんの対応がきつい
- バイトのミスやクレームの対応
- 基本的な社会保険にも加入させてくれない事業者も
- 市場価値の高いスキルが上がりにくい
- 給料や昇給が売上に左右されやすい
- 生活習慣の乱れによる精神的ストレスを抱えやすい環境
- 退職したくても人手不足で辞めさせてくれない
- 予算・売上ノルマ責任が店舗に押し付けられる
- 体育会系のノリがキツイ
私が飲食店経験者100人に行ったアンケートでは特に、労働時間や給料面に対する不満が多い傾向にありました。
どらかめ僕もパティシエの頃は残業200超で手取り11万くらいでした⋯



飲食店の労働環境は度々問題になっていますね!
①慢性的な長時間労働・サービス残業が多い
飲食店では、慢性的な長時間労働になることが多く、基本的に残業代が着くことはありません。飲食業界でキッチリと残業代が着く企業で働けている人はかなり、ホワイトな環境にいるのではないでしょうか。
全ての飲食店がサービス残業というわけではありませんが、多くの飲食店ではみなし残業という形で月に40時間程度の残業代を込みの給料体系になっていることが多いです。
しかし下の画像のように、実際には残業代込みといえど賃金は低く、調査結果では最下位の水準となっています。
どらかめがパティシエの頃は月のトータル労働時間が400時間働くことも多く、一年の内6ヶ月以上ありました。
下のグラフでは通常の一般企業とどらかめが経験してきた労働時間を比較したものとなります。


| 月 | パティシエ | レストラン | 転職後のIT企業の労働時間 |
| 1月 | 416時間 | 264時間 | 153時間 |
| 2月 | 368時間 | 240時間 | 162時間 |
| 3月 | 416時間 | 276時間 | 198時間 |
| 4月 | 400時間 | 264時間 | 180時間 |
| 5月 | 416時間 | 276時間 | 153時間 |
| 6月 | 350時間 | 264時間 | 198時間 |
| 7月 | 364時間 | 276時間 | 180時間 |
| 8月 | 322時間 | 240時間 | 171時間 |
| 9月 | 375時間 | 264時間 | 180時間 |
| 10月 | 416時間 | 276時間 | 189時間 |
| 11月 | 400時間 | 264時間 | 180時間 |
| 12月 | 442時間 | 264時間 | 171時間 |
| 年間労働時間 | 4685時間 | 3,168時間 | 2,115時間 |
パティシエの頃は10月頃から翌年の5月まではずっと忙しく、6月頃から9月にかけて少し暇になりますが、基本的に労働時間は350時間を超え、人の暮らしができませんでした。
他の飲食業種への転職後はある程度労働時間を少なくすることができたものの、一般的な企業での残業20時間の人と比較するとかなり多かったため、休日はいつも疲れ切っていました。



暇と言っても月に300時間以上働いているんだね⋯
そして、年間の労働時間を比較してみると、驚愕の結果が出てきます。


なんと一般企業と比較すると、パティシエの労働時間は約2.2倍ほどあり、時間で表すと、2,570時間も多く働いています。
| パティシエ | レストラン | 一般企業 | 差分 | |
| 年間労働時間 | 4,685時間 | 3,168時間 | 2,115時間 | 2,570時間 |
| 年間休日日数 | 63日 | 101日 | 130日 | 67日 |
2,570時間を24時間で換算すると、年間で107日となり、年間で107日間も多く働いていることになります。



通常の一般企業と比較すると、年間100日以上違うんだね
年間で107日も、違うなんて、正直「計算しなきゃよかった」と思えるほどです。
独身であれば、自分の時間を犠牲にすればいいかもしれませんが、結婚して子供もいれば、家族との時間も作れないなど、人生に置いて幸せな時間を仕事に費やすことになってしまいます。
②休日日数が少なく、休日出勤の強要がある場合も⋯


次に飲食店の正社員がきついと思われる原因として、休日日数が少ないことも挙げられます。
飲食店から他業種に転職した100人に実施した調査では、休日日数が6日以下と回答したのが59%となっており、休日日数の少なさは業界に蔓延っているといえます。



僕自身もパティシエ時代に月5日休み(内1日有給)で苦労しました
飲食業界はサービス業のため、基本的に祝日や休日にお休みということはありません。そのため、休日日数が増えにくい状態が続いている状況となっています。
さらに、店長や正社員の場合、アルバイトスタッフが体調不良で休む場合など、人が足りない際には休日出勤になることも多く、振替休日がもらえない店舗もあります。



アルバイトの体調不良が続き、10日間休みなしなんてこともありました⋯
同調査で、飲食業界から転職した人に休日日数の変化を聞いたところ、82%の人が増えたと回答しています。


このような調査結果を見ると、飲食店の正社員がいかにきついのかが分かりますね。
③約55%が給料20万円以下と低い傾向にある
dodaの調査によると、飲食店の正社員の給料はさまざまな業界の中でも最も低いことがわかります。
| 業種分類 | 平均年収 | ||
| 全体 | 全体 | 男性 | 女性 |
| 金融 | 455万円 | 556万円 | 376万円 |
| メーカー | 455万円 | 489万円 | 371万円 |
| 総合商社 | 434万円 | 483万円 | 359万円 |
| IT/通信 | 433万円 | 460万円 | 379万円 |
| 建設/プラント/不動産 | 416万円 | 447万円 | 352万円 |
| メディカル | 410万円 | 494万円 | 349万円 |
| 専門商社 | 408万円 | 443万円 | 344万円 |
| インターネット/広告/メディア | 405万円 | 445万円 | 364万円 |
| サービス | 367万円 | 405万円 | 326万円 |
| 小売/外食 | 351万円 | 386万円 | 310万円 |
年収351万円となると、平均月給が総支給額で25万円程度となります。この数値に関しては、30代〜40代などの高収入を見込める時期の人たちも取り入れた数値のため、40代で総支給が25万というのは非常に厳しい状況になってしまします。
やはり、ビジネスモデルの特性上利益が出にくく、従業員に適正な給料を支払うことが難しい点や、そもそもスキルを求められない業種のため、給料が上がりにくい可能性が高いと思います。


また実際に私が飲食店経験者に調査した結果では、給料面で、55%の人が給料20万以下と、若ければ若いほど年収はかなり下がることが考えられます。
④立ち仕事・肉体労働で体力的にきつい・辛いから
飲食業は、どんな業態であっても基本的に立ち仕事です。
営業時間以外にも仕込みの時間や開店準備など、常に体を使う仕事ですので、肉体的に自信のある人でないときついと感じることが多いと思います。
さらに立ち仕事に加えて、仕込みでの力仕事・長時間労働・休日日数の少なさなどが重なって、業務終了後は疲れ切って歩けない⋯⋯という人も多いのではないでしょうか。



休日はいつも疲れ切って昼過ぎまで寝ているスタッフは多かったですね



休みの日に「立てない」と言っていた時はびっくりしたよ
⑤酔ったお客さんの対応がきつい
5つ目は酔っ払ったお客さんの対応がきつい点です。
アルコール提供のないお店や、キッチン専門の料理人などは関係ないかもしれませんが、居酒屋などでは酔っぱらいの対応をすることも多いです。
さらにアルバイトに任せることもできないため、正社員が出ていって対応することも多いはずです。
お客様とのやり取りならまだいいのですが、嘔吐物の処理や、暴力などのトラブルに発展することもあるため、酔っ払いの扱いに慣れていない人にはきついと感じるでしょう。



酔っ払いのお客様がトイレの壁を壊してトラブルになったことがあったよ!
⑥バイトのミスやクレームの対応
クレームに関する対応も、もちろん正社員の仕事内容の一つで、以下のようなクレームがよく上がってきます。
- 提供商品間違い
- お会計ミス
- 異物混入
- 接客に対するクレーム
- 予約トラブル
- 待ち時間対応のトラブル
- 理不尽なクレーム
- 席に関するクレーム
どれもクレームとしてキツいものがあるのですが、待ち時間の長さや、バイトの予約対応ミスなど、どうしてもカバーできない内容でのクレームがキツいと感じることが多かったです。
過去にキツいと感じたクレーム
貸切予約がブッキングしてしまったお客様へ断りのご連絡をした際に、どうしても席を用意することができず、終電後も電話対応をしたことがあります。
自分たちが悪いということもあり、なんとかしたかったのですが、貸切なので席を用意することもできず、ひたすら謝罪した経験はキツいなと感じました。
クレームは個人の動きだけでなくバイト経由で来ることもあるため、チームでミスを起こさない仕組みを考えることも重要です。
⑦閉鎖的な人間関係がきつい
閉鎖的な人間関係がキツいと感じ、転職を希望する人も一定数います。
特に職人系の職場に多い傾向があり、私もパティシエ時代には閉鎖的な人間関係が嫌になり、転職をしました。
ケーキ屋やパン屋など、接客があまりない業種や、レストランのキッチンなどお客様の目に触れないポジション内で起きやすい傾向にあります。
外部の人と接することが少なく、勤務時間も長いため、メンバー間での序列ができやすく、馴染めないメンバーは苦労することも多いと思います。
⑧基本的な社会保険にも加入させてくれない事業者も
小規模の個人飲食店では、社会保険に加入できないことがあります。
厚生年金・健康保険に加入してもらえず、自身で加入する必要がある事業者もあります。もちろん違法行為となり、厳重に処罰されるべきですが、小規模である場合、誤魔化しているお店も多いでしょう。
今働いているお店で保険に未加入である場合、ブラックである可能性が非常に高いため、すぐに転職活動することをおすすめします。



2022年にもなって保険未加入はあまり聞きませんが、過去にはよくあることだったんです⋯
⑨スキルレベルによりパワハラやイジメを受ける
飲食店は良くも悪くも実力主義です。
年齢が低くとも自分よりポジションの高い人や技術力がある場合、従わなくてはいけません。
しかも、それだけでなく、体育会系のお店も多い傾向にあるため、仕事ができない=パワハラやいじめの対象となることがあります。
飲食店は常に人が不足し業務量も多いことから、仕事が遅いだけでパワハラやいじめが行われます。それだけ働いている人も極限状態のため、仕事の遅い人がいるだけで殺伐とした雰囲気になるお店もあります。
特に、職人系の職場や、居酒屋などの忙しい職場ではパワハラが起こりやすい傾向にあるため、注意が必要です。
ブラック企業の特徴として、社員に余裕がない点が挙げられますが、飲食店はまさにブラック企業の典型と言えるお店もあるのが現実です。
⑩給料や昇給が売上に左右されやすい
飲食店では、給料が一度上がっても売上によって左右されやすい傾向にあります。
自分がいくら頑張っても、外的な要因で売上が上がらない場合、給料は上がりません。さらに、収益モデル的に毎月売上が安定しないため、経営者もすぐに給料を上げることができません。
一般的な企業では、半年・一年単位の契約で売上が立つことも多く、先の見通しをつけることができるため、昇格の基準を満たせば給料が上がりやすいといえます。



飲食業界で10年かけて上げた年収をIT業界では1年で達成してしまいました
このように、飲食店は毎月の売上に左右されるため、給料が上がりにくいといえます。
⑪生活習慣の乱れによる精神的ストレスを抱えやすい環境
飲食店は生活習慣の乱れによる精神的なストレスを抱えやすい環境です。
どらかめが飲食店で働いていた頃のタイムスケジュールは下記のようなイメージでした。
| 内容 | 時刻 |
|---|---|
| 起床・支度 | 8:00 |
| 通勤 | 9:30 |
| 開店準備 | 10:30 |
| お店オープン | 11:30 |
| 休憩・食事 | 15:00 |
| 仕込み・調理 | 16:00 |
| 退勤 | 23:00 |
| 帰宅 | 0:00 |
| 風呂・夕食 | 1:30 |
| 就寝 | 3:00 |
夜遅くまで営業しているお店であったため、23時~24時頃まで仕事のことも多く、毎日終電ギリギリまで働いていました。
さらに休憩時間も14:00頃に一度あるだけなので、必然的に帰宅後にお腹がぺこぺこの状態で夜中にガッツリしたものを食べてしまいます。
人によるかもしれませんが、菓子パン・カップ麺・ポテチなど脂っこいものを食べてすぐ寝た結果、自律神経や内臓にも悪影響なを与え、腎炎になりかけてしまいました。



仕事終わりって疲れているから甘い物とガッツリしたもの食べたくなるんですよね⋯
その結果、自律神経を崩して体調不良になることも多かったです。さらに、味見も頻繁にする必要があるため、虫歯にもなりやすいですし、健康を意識できる環境ではありませんでした。
⑫退職したくても人手不足で辞めさせてくれない
人手不足のお店では、退職を認めてくれないこともあります。
退職を希望することを伝えても、「うちでダメなら他でもだめ」「大変なのは最初だけだから」「とりあえず3年は残った方がいい」など、退職を阻止しようと声をかけてきます。
本当にあなたのことを考えて、言ってくれている場合もあるため、一概に悪意があるとは言えませんが、辞められると大変になるなどの理由もあることは間違いありません。
利益率の低い飲食店では、教育コスト・採用コストもかなり痛手になることがあるため、オーナーに近い人からの引き留めはかなりの確率で入ると思います。
ただし、退職まで2週間の期間をもって希望を伝えていれば、相手がなんと言おうと退職することは可能ですので、退職届を提出して2週間経った時点で出勤しないようにしましょう。



普通の経営者であれば、こちらの事情も真摯に聞いてくれますよ!
⑬予算・売上ノルマ責任が店舗に押し付けられる
近年では、経営層やマネージャークラスの責任者が持つべき売上責任を店舗に押し付ける会社も増えつつあります。
当事者意識・ボトムアップ・といえば聞こえは良いのですが、管理職が責任を果たさず、部下に押し付けるような組織は売上がさがり、組織崩壊が起こります。
店舗に押し付けるだけでなく、管理職が方針を示し、現場の意見を反映させつつ売上を最大化させることが重要なのですが、それを理解しない会社も一定数存在します。
⑭体育会系のノリがキツイ
飲食業界では体育会系のノリで運営している会社も多く、社員研修で合宿を行い、洗脳する企業もあるほどです。
- 残業が当たり前と教えられる
- ここ以外の職場で働けないとののしられる
- 勤務開始時間より早く出社して掃除をさせられる
- 大声を永遠に出す朝礼をやる
- 会社の経営理念などを叩き込まれる
- 頻繁に膨大なレシピ、接客のテストが実施
上記のような研修を行っている飲食店もあるので、絶対に入社しないようにしましょう。
すでに入社している場合は、自分の考えが一般的な企業と合っているかを確認した方がいいでしょう。
友人や家族でもいいですし、転職エージェントなどに相談するのもおすすめです。
飲食店の業種別のキツさやその特徴を解説
ここからは、飲食店の業種の中で特にキツいと言われる3つの業種についてランキング形式で解説していきます。
- 居酒屋・バー
- パン屋・カフェ・パティスリー・レストランなどの専門店
- ファミレス・ファーストフード
ただし、ここで上げるキツイというのは合わない場合を指します。仕事をしていて本当に合っていると感じているのであれば、キツイと感じることは少ないと思いますので、そういった視点で自分には合っているのか、楽しいと思えるのかも考えて貰えると良いかなと思います。



私もカフェで10年以上働きましたが、合っていたのでキツイと思うことは意外と少なかったように感じます!
それではそれを踏まえた上で、詳しく見ていきましょう。
1位:居酒屋・バー
まず、飲食店でキツイ業種といえば、居酒屋やバーがあげられ、その理由は以下の通りです。
- 長時間労働
- 深夜労働など不規則
- 酔っ払いの対応
- 汚物の処理
勤務時間に関しては、長時間労働である点は他の飲食店と同じですが、居酒屋やバーの場合は深夜労働も発生しやすいため、どうしても生活が不規則になってしまいます。
また、アルコールを提供するお店なので必然的に酔っ払いの対応や汚物処理なども業務内容に入ってきます。その上、普段礼儀正しい人でもお酒が入ると態度が急変する人も多いため、接客が大変な職種と言えるでしょう。
女性などであれば、ナンパ目的で声をかけるお客さんも多く、ストーカー被害など面倒なことに発展する可能性もあります。
こういった理由から居酒屋やバーという業種は、体力的にも精神的にもすり減らされることが多く、一般的にはキツイと言われています。



慢性的な人手不足で休みが取れないのもキツい要因ですね⋯⋯
2位:パン・カフェ・パティスリー・レストランなどの専門店
次にあげられるのが、いわゆる専門店と呼ばれるパン・カフェ・パティスリー・レストランなどの専門料理店です。
こうしたお店は、企業が運営するよりも個人店が多くなる傾向にあるため、どうしても労働環境が悪くなりがちです。筆者のどらかめも、パティシエ時代には、月5休みで月の労働時間が400時間近くとかなり大変だったことを覚えています。
また、ビジネスモデル的にも儲からない事も多く、職人気質な業界であるため、技術が無いとなかなか給料も上がりません。仮に上がったとしても、他業界と比べて水準が低いため、そこまで良い給料はもらえないでしょう。



飲食店で10年以上かかった年収がIT系に転職後には2年で大きく上回りました!
3位:ファミレス・ファストフード
次に紹介するのは、ファミレス・ファーストフード系の業種です。
ファミレスやファーストフードの店舗では、労働条件はある程度保障されている事も多いですが、昨今の自動化や非正規雇用が多い関係から、長期的に見ると仕事がなくなる可能性があります。
そういった視点で考えると、正社員としてキャリアを積むことによるデメリットも多いことが挙げられます。
長期的に店長を経験し、エリアマネージャーなどのマネジメント業務や店舗開発などの部署に移ることができれば、良いですが、現場から上がっていくには苛烈な競争の中で摩耗する事も考えられます。
そういった視点から、ファミレスやファーストフード業界もキツい業種と言えます。
飲食の正社員を辞めたい時の対処法4選
飲食店で働いていると、労働時間や給料・休みの関係で辞めたいと思うことは多々あります。
そのように、飲食店を辞めたいと思った時の対処法を知っておくことで、人生が豊かになるかもしれません。その4つの方法とは主に以下の4つとなります。
- 我慢して現場を離れるまで出世する
- 飲食店の正社員を辞めて他業種へ転職する
- 引き止めにあった時は退職届を郵送しよう
- 飲食で働きながら転職活動するなら転職エージェントを活用する



それでは、一つずつ解説していきましょう!
対処法①我慢して現場を離れるまで出世する
飲食店といえど、エリアマネージャーなどに出世することができれば、現場よりは環境が良くなることがあります。まずは店長経験を積み、そこからさらに業績を上げるなどの成果を創出することでエリアマネージャーまで上がることが一般的です。
一つの企業でエリアマネージャーを目指すことも可能ですが、大手であるほど年数がかかる可能性があります。私のおすすめとしては、店舗数がそこまで多くない業種で早めに店長や管理職の経験を積み、転職を機にエリアマネージャーのコースに転身することをおすすめします。
もちろん、転職先でエリアマネージャーに即採用されるケースはそこまで多くはありませんが、現場で半年ほど働けば本部に行ける求人も多く出ているため、飲食店特化の転職エージェントに相談してみましょう。
対処法②飲食店の正社員を退職して他の業種へ転職する
飲食店で正社員として働くことが辛いと思ったら、思い切って他業種へ転職してしまうのも一つの手です。
私自身、楽しくて10年以上続けた飲食店を転職して2年経ちましたが、新しい業種でも非常に楽しく仕事ができています。
今はWebマーケターとして店舗集客の支援や、Webサイトの改善等を行なっていますが、店舗で働いていた経験値も生きているため、転職して非常に良かったと感じています。
さらに、飲食業界で10年以上かかってやっと年収500万程度でしたが、未経験から入社して1年半で500万以上の年収を頂くことができています。
年末年始・夏休み・ゴールデンウィークの休みだけでなく、有給もいつでも取得できるため家族との時間も確保しやすくなりました。
無理だと思わずに飛び込んでみることも重要です。
対処法③飲食店をバックレて退職はNG!引き止めに遭うなら退職届を郵送しよう
飲食店をいざ退職しようと考えた時に、バックれはNGです。ブラックな企業ほど引き止めが横行しますが、そのような時はしっかりと退職届を提出しましょう。
退職届を提出してから2週間以上経過している場合、その会社に出社する必要はありません。それでも連絡がひどい場合や、退職手続きに応じない場合は、退職代行の利用なども検討しましょう。
退職代行も2〜3万円程度で依頼することも可能ですので、検討してみても良いかもしれません。
対処法④飲食で働きながら転職活動するたった1つの方法は転職エージェントを活用すること
飲食店で働きながら転職活動をする場合、最も必要になってくるのは「時間」です。
飲食店はただでさえ労働時間が長く、休日も少ない傾向にあります。そんな状況の中で転職の準備を進めることは非常に困難です。私自身、1社目のパティスリーから転職した際には、時間確保が難しく、退職後に転職活動を始めました。
なかなか、次の仕事が見つからず、派遣社員を経験した事も覚えています。特に、家庭のある方や、貯金があまり無い人は退職すると余裕がなくなり、またブラックな飲食店に戻ってしまう可能性があります。
そういった理由から、退職前に転職活動をする必要がありますが、時間がないのも事実。
そこで活用したいのが、転職エージェントです。
転職エージェントでは、以下のようなサポートを受けることができるため、忙しい飲食店スタッフには重宝されます。
- 履歴書の添削、修正
- 職務経歴書の作成(一部エージェント)
- 面接の練習
- 面接の日程調整
- 面接への同席
- 内定後の給料交渉
- 入社までのサポート
これら全てのことを転職活動では一人でする必要がありますが、転職エージェントを使うことで、人にお願いすることができます。
もちろん、主体的に動くことで合格率は格段に上がるため、転職エージェント頼りにするのではなく、自分でも対策を行うことは重要です。



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ただし、たくさん登録してしまうと管理が大変なので、「特化型2社」「総合・若手向け1~2社」くらいで十分だと思いますよ♪
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それでは、ここから詳しく見て行こう!
【飲食特化】おすすめ転職エージェント①|itk inc,


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公式サイト : 【アイティーケー】 ![]()
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| 飲食業界から転職したい人の おすすめ度★★★★☆ | 未経験NAVIは未経験者をターゲットとしていますので、飲食業界から別の業界にチャレンジしたい人にとってはおすすめの転職エージェントと言えます。しかし、求人が都市部に偏っているため、「doda
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| 20代の おすすめ度★★★★☆ | 未経験NAVIは若手向け転職エージェントなので、おすすめできます。ただし、求人が様々な業界に渡っているため、飲食業界で転職したいのであれば、より多くの求人をチェックできる「 |
| 女性の おすすめ度★★★☆☆ | 未経験NAVIには、特に目立った女性向けサービスは特にありません。女性向けの求人を多く確認するならば、やはり業界大手の「doda |
未経験NAVIは、都市部の未経験者向け求人を探す場合は最適と言えますが、未経験者向け求人はどうしても数が少なく、どうしても選択肢が限られてしまう傾向にあります。
そのため、業界特化の「フーズラボエージェント」や業界大手の「doda」などの大手と併せて利用したり、他の未経験者向けエージェントの求人もフル活用することをおすすめします。
飲食業界におすすめの転職エージェント6選のまとめ
飲食業界・パティシエにおすすめの転職エージェントを使うメリットをおさらいしましょう。
ぼく自身、年収200万のパティシエから転職し、好きなパティシエをしながら妻と子供2人を不自由なく養えるまで年収をUPすることが出来ました。
だからこそ転職エージェントを活用し、年収がUPするパティシエや飲食業界の人が1人でも増えれば嬉しいです。



そもそも、飲食業界からブラック企業がなくなればこんなに悩まなくてもいいのにね!



そうだよね⋯⋯でも、そうは言ってもまだまだブラック企業があるから、企業を見極める力がより良い環境で仕事するために必要になってくるよね
以下の転職エージェントは総合的な転職市場の情報や、飲食に特化した優良求人が多数あるのでおすすめできます。
| 転職サービス | エージェントタイプ | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| フーズラボエージェント | 飲食特化 | 飲食業界満足度No1 | 公式 |
| itk | 飲食特化 | 1万件以上の豊富な求人数 | 公式 |
| doda | 総合エージェント | 常時8万件以上の求人数と手厚いサポート | 公式 |
| リクルートエージェント | 総合エージェント | 業界大手のエージェント | 公式 |
| 第二新卒エージェントneo | 若手向け | 高卒・専門卒に強いエージェント | 公式 |
| 未経験ナビ | 若手向け | 未経験職種でも探せるエージェント | 公式 |
他の業界の求人情報だけでも知っておくと、心にゆとりが持てますし、飲食から他業種の転職も多く、dodaやリクルートエージェントもおすすめですよ。
30代のパティシエでも年収500万は確実に目指せますので、ぜひ自分の市場価値を視野に入れた転職活動をしてみてください♪















コメント
コメント一覧 (3件)
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