「お菓子作りに挑戦したいけど、高いオーブンは手が出せない…」
「安いオーブンレンジで、本当に美味しいお菓子が焼けるのかな?」
SNSや動画サイトで見かける、お店のような手作りお菓子。憧れはあるものの、初期投資を考えると、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、14年間パティシエとして活動する「どらかめ」が、専門家の視点からお菓子作り初心者の方に最適な「安くて高性能なオーブンレンジ」の選び方を徹底解説します。
そもそも、お菓子作りにオーブンレンジは本当に必要?

お菓子作りを始めるにあたって「本当にオーブンレンジが必要なの?」という疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言えば、焼き菓子をきちんと作りたいならオーブン機能は欠かせません。
ただし、電子レンジやオーブントースターにもそれぞれ得意・不得意があるため、目的次第では代用できる場合もあります。

「電子レンジ」「オーブントースター」と比較し、オーブンレンジがなぜお菓子作りに向いているのかを見ていこう。
電子レンジ(オーブン機能なし)との違いは「焼く」機能の有無
電子レンジとオーブンレンジの大きな違いは、「焼く」機能があるかどうかです。
電子レンジは食材を温めたり解凍したりするには便利ですが、お菓子作りに欠かせない「こんがりと焼き色をつける」「生地をふっくら膨らませる」といった工程はできません。
一方、オーブンレンジはヒーターの熱で庫内全体を高温にし、クッキーやケーキを均一に焼き上げられます。
種類 | 加熱の仕組み | 得意なこと | お菓子作りでの役割 |
---|---|---|---|
電子レンジ | マイクロ波で食品の水分を振動させて加熱 | 温める、解凍する | バターやチョコレートを溶かす |
オーブンレンジ | ヒーターの熱で庫内全体を高温にして加熱 | 焼く、温める、解凍する | クッキーやケーキを焼く、パンを焼く |
電子レンジは「溶かす・温める」には便利ですが、スポンジケーキやパウンドケーキをふんわり仕上げる“焼成”は不可能です。
科学的には、生地が焼き上がる過程で小麦粉のデンプンが糊化し、卵や小麦粉のタンパク質が凝固して構造を作ります。この変化にはオーブンの安定した高温加熱が欠かせません。



つまり、「本格的にお菓子を作りたい」と思うなら、オーブンレンジは必須の一台といえます。
オーブントースターで代用できる?得意なこと・苦手なこと
オオーブントースターは価格が手頃で、気軽に使える点が魅力です。また、食パンやクロワッサンの温め直しなど、日常的な調理にも重宝します。
高温になりやすく、焼き色や香ばしさを出す用途では活用できる一方で、苦手なのはパウンドケーキやスポンジケーキなど「中までじっくり火を通す」お菓子です。
オーブントースターは庫内が狭く熱の対流が弱いため、中心まで火が入らず、生焼けや膨らみ不足になります。さらに温度調整が段階式で曖昧なため、繊細な火加減が必要なお菓子には不向きです。



ケーキ作りまで視野に入れるならオーブンレンジが必須と言っても良いでしょう。
【一人暮らしも必見】安いオーブンレンジ選びで抑えるべき5つのポイント


オーブンレンジを選ぶとき、初心者がよく悩むのが「どの機能を重視すれば失敗しないのか」という点です。実は、お菓子作りに必要な条件はある程度決まっています。
これから紹介する 5つのポイントを押さえるだけで、安いモデルでも十分にお菓子作りを楽しめる 一台を見つけられます。
- ポイント① 最高温度
- ポイント② 容量とサイズ
- ポイント③ 庫内形状
- ポイント④ 加熱方式
- ポイント⑤ 便利機能
例えば「最高温度」はスポンジケーキの膨らみに直結しますし、「庫内の形状」は毎回のお手入れのしやすさに関わります。こうした仕様は単なるスペック表の数字ではなく、焼き上がりの食感や仕上がりに直結する要素なのです。
次の章では、それぞれのポイントがなぜ大切なのかを、具体的なお菓子作りの工程と結びつけながら解説していきます。
ポイント① 最高温度|200℃以上はマスト
オーブンレンジを選ぶ際にまず注目すべきは「最高温度」です。
なぜなら、生地がしっかり膨らんで焼き固まるかどうかは、温度によって左右されるからです。温度が不足すると、ケーキが生焼けになったり、うまく膨らまなかったりする原因になるため最高温度は重要なポイントになります。
最高温度の目安 | 作れるお菓子の例 |
---|---|
~180℃ | クッキー、パウンドケーキ |
200℃~ | スポンジケーキ、チーズケーキ |
250℃~ | シュークリーム、パン、ピザ |
製菓の科学的な視点で見ると、200℃以上は必須です。
スポンジケーキが膨らむのは、卵のたんぱく質が約70℃前後で凝固し、小麦粉のデンプンが80〜90℃で糊化することで生地の構造が安定するためです。
庫内全体をしっかり加熱できるオーブンなら、この変化が均一に起こり、ふんわりとした焼き上がりが得られます。



パン作りやシュー生地に挑戦したいなら250℃以上を目安に選ぶと安心だね。
ポイント② 容量とサイズ|一人暮らしなら20L以下で十分!
オーブンレンジの容量は、一度に焼ける量や使用できる型の大きさに直結します。
庫内が狭いと大きな天板やケーキ型が入らず、作れるお菓子の幅が制限されてしまうため、ライフスタイルに合った容量を選ぶことが大切です。
容量の目安 | 一度に作れるお菓子の目安 | おすすめの世帯 |
---|---|---|
20L未満 | 直径4cmのクッキー🍪:約12〜16枚15cm 丸型ケーキ🎂:1台など | 一人暮らし |
20~25L | 直径4cmのクッキー🍪:約20〜24枚 18cm丸型ケーキ🎂:1台 シフォン型:17cm | 二人暮らし、一度にたくさん作りたい人 |
26L以上 | 直径4cmのクッキー🍪:約30枚以上 21cm丸型ケーキ🎂やシフォン型20cmも可。 2段焼き対応モデルならクッキー60枚近くも可能 | 3人以上の家族、本格的なお菓子作りをしたい人 |
オーブンの容量は「何人分作れるか」を判断する目安にもなります。
たとえば20L以下なら一度に焼けるクッキーは12〜16枚程度で、一人暮らしやちょっとした手土産にちょうど良いサイズ感です。20〜25Lあれば18cmのケーキ型が使え、誕生日ケーキやちょっと多めのお菓子作りにも対応できます。
26L以上なら大型の型や二段焼きにも対応し、たくさんのお菓子を効率よく作れるので「本格派」や「まとめ焼き」したい人に最適です。



一人暮らしならまずは、20〜25Lのオーブンを選んでおけば心配ありません。
また、忘れがちなのが設置スペースの確認です。
オーブンレンジは加熱中に熱を放出するため、左右・背面・上部には必ず放熱用の空間が必要です。これを確保しないと、加熱効率が落ちたり故障の原因になることもあります。
購入前には必ず設置予定の場所を測り、余裕を持って置けるサイズかどうか確認しておきましょう。
ポイント③ 庫内形状|お手入れ簡単な「フラットテーブル」がおすすめ


オーブンレンジの庫内形状には、皿が回転する「ターンテーブル式」と、回転しない「フラットテーブル式」があります。
特に初心者におすすめなのは、お手入れが簡単で使える型の自由度が高いフラットテーブル式です。
種類 | メリット | デメリット | お菓子作りでの特徴 |
---|---|---|---|
ターンテーブル | 安価なモデルが多い | ・庫内が狭い ・掃除がしにくい | 小さな型なら使えるが、大きなケーキ型は回転できない場合がある |
フラットテーブル | ・庫内を広々使える ・お手入れが圧倒的に楽 | ターンテーブル式より少し高価 | 大きめのケーキ型や角皿もそのまま入るため本格的なお菓子作り向き |
フラットテーブル式は、庫内に凹凸がなくフラットなので、汚れがついてもサッと拭くだけで清潔に保てるのが魅力です。
また、角皿や20cm以上のケーキ型もそのまま入るため、シフォンケーキやスクエアケーキなど幅広いお菓子に対応可能。一方で、ターンテーブル式は安価ですが、焼きムラが出やすく掃除の手間も増えがちです。



お菓子作りを長く楽しみたいなら、フラットテーブル式を選んだ方が失敗が少なく、ストレスなく使えます。
ポイント④ 加熱方式:焼きムラを抑えるなら「コンベクション機能」付きが理想
オーブンレンジの加熱方式には、大きく分けて「ヒーターのみ」と「コンベクション(熱風循環)」の2種類があります。特にお菓子作りで失敗を減らしたいなら、コンベクション機能付きがおすすめです。
機能 | 特徴 | 仕上がり | お菓子作りでのメリット |
---|---|---|---|
ヒーターのみ | 上下のヒーターで直加熱 | 焼き色にムラが出やすい | クッキーやグラタンなど、表面を焼き固める料理に向く |
コンベクション | フファンで熱風を循環させ均一に加熱 | 全体的に均一な焼き色 | スポンジケーキやマドレーヌなど「均一な膨らみ」が必要なお菓子に最適 |
製菓の科学的な視点から見ると、スポンジケーキが均一に膨らむには庫内全体の温度分布が安定していることが不可欠です。
コンベクションは熱風を循環させるため、卵の凝固や小麦粉のデンプンの糊化が全体で均一に進行し、美しい焼き上がりにつながります。特に「見た目もきれいに仕上げたい」「ふんわり均一なスポンジを焼きたい」という人には強くおすすめできる機能です。
以前は高価格帯に限られていたコンベクション機能も、最近では2〜3万円台のモデルに搭載されるようになっています。



ムラなく焼けると、仕上がりの美しさもぐっとプロに近づきます。
ポイント⑤ 便利機能|パン作りに使える「発酵機能」
お菓子作りに慣れてくると、パン作りにも挑戦したくなる方が多いものです。
パン生地を発酵させるには、温度と湿度を一定に保つ必要があります。この条件を安定して再現できるのが「発酵機能」。生地の中で酵母が活発に働く25〜40℃前後を保つことで、ふっくらした仕上がりが得られます。
また、初心者に心強いのが「自動メニュー」。
クッキーやスポンジケーキの加熱時間・温度を自動で調整してくれるので、経験が少なくても安定した仕上がりを実現できます。プロの現場では感覚で温度管理しますが、家庭では自動機能を活用することで「失敗のストレス」をぐっと減らせます。



自動メニューは“失敗防止ボタン”みたいなもの。初心者の強い味方です。


【価格帯別】一人暮らしにもピッタリ!コスパ最強お菓子作りにおすすめのオーブンレンジ10選
ここからは、お菓子作り初心者の方でも安心して選べる「コストパフォーマンスに優れたオーブンレンジ」を、価格帯別に15モデル厳選してご紹介します。
オーブンレンジは1万円台から3万円台まで幅広く展開されており、価格帯によって性能や便利機能の有無が変わります。そこで、「とにかく安く始めたい人」から「本格的に挑戦したい人」まで、自分に合った一台を見つけられるように、パティシエ目線での評価コメントを添えました。
【〜2万円】とにかく安く始めたい!初心者向けエントリーモデルTOP5


まずは、初期投資をできるだけ抑えたい方向けに、2万円以下で購入できるモデルを5つ選びました。安価ながら、お菓子作りに必要な基本性能をしっかり備えた製品ばかりです。
順位 | メーカー | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | 山善 | YRP-F181TV | フラットテーブル、オートメニュー18種類、発酵モード(35〜40℃) |
2位 | 山善 | MRK-F250TSV | 25Lサイズ、スチームオーブンレンジ(角皿式)、19種類の自動メニュー |
3位 | アイリスオーヤマ | MO-F1810 | フラットテーブル、発酵機能(35℃・40℃)、豊富なオートメニュー |
4位 | COMFEE’ | CF-DA181-WB | フラットテーブル、角皿式スチーム、18種類自動メニュー、チャイルドロック、消音モード |
5位 | COMFEE’ | CF-EA162-BK | 最低価格。フラットテーブル・チャイルドロック・消音モード・自動+手動メニュー 計12種 |
1位:山善 YRP-F181TV|コンパクトでコスパ抜群


- 250℃高温でパン/シューにも挑戦可
- フラットテーブルで型が置きやすく手入れ簡単
- シンプルデザイン、一人暮らしキッチン向き
- 18Lで大きな型・大量焼きに不向き
- 一段焼きのみ、クッキー大量生産は難しい
- 自動メニュー少なめ、細かな調整は手動
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 18L |
サイズ | 幅48.5 × 奥行37.6 × 高さ30.2 cm |
庫内サイズ | 幅29.5 × 奥行32.5 × 高さ18.0 cm |
最高温度 | 最大250℃(発酵モードあり) |
加熱方式 | 幅 48.5 × 奥行 37.6 × 高さ 30.2 cm |
その他 | フラットテーブル、オートメニュー18種類、発酵モード(35〜40℃) |
直径約4 cmのクッキーを12〜14枚一度に焼けるサイズのため、15 cm型のスポンジケーキやチーズケーキも問題なく対応しています。
250℃上限を活かし、パンやシューなどふっくら&香ばしい仕上がりも期待できるのでポイントが高いですね。


2位:山善 MRK-F250TSV|低価格で19種類の自動メニュー搭載&25L大容量


- 25L大容量でスポンジ6号や大量クッキー対応
- 250℃高火力でシューやピザも焼ける
- 自動メニュー19種で調理幅広い
- スチーム調理でパンやお菓子がしっとり
- サイズ大きめで置き場所に注意
- 機能はシンプルで細かな調整不可
- 重量15kg超で移動が大変
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 25L |
サイズ | 幅51.3 × 奥行40.3 × 高さ33.2 cm |
庫内サイズ | 幅32.9 × 奥行35.0 × 高さ20.5 cm |
最高温度 | 250℃ |
加熱方式 | ヒーター加熱、オーブン機能あり |
特徴 | スチームオーブンレンジ(角皿式)、19種類の自動メニュー |
25Lの大容量なので、18cm(6号)サイズのスポンジケーキやシフォンケーキも余裕をもって焼けるのが魅力です。
さらに、スチーム調理と250℃の高火力を活かせば、パンやシュー生地もふっくら&しっとりと仕上げられるので、本格的にお菓子作りを楽しみたい方におすすめできる一台です。





セール時には2万円を切るケースも多いため、安いタイミングであればサイズ、出力ともにおすすめです。
3位:アイリスオーヤマ MO-F1810|安さと機能のバランス◎


- フラットテーブルで掃除がラク
- 最高250℃・発酵(35/40℃)対応
- 18Lでもクッキー約16〜18枚(直径4cm)
- 多機能(レンジ/グリル/オーブン)で普段使い◎
- 18Lで大きな型・まとめ焼きに不向き
- 二段焼き不可、一度に量は作りにくい
- 自動メニューは簡易的で微調整は手動
- 長時間使用で温度が210℃まで制限
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 18L |
本体サイズ | 幅48.5 × 奥行37.6 × 高さ30.2 cm |
庫内サイズ | 幅30.5 × 奥行32.5 × 高さ18.0 cm |
最高温度 | 250℃(庫内温度が高いときは210℃まで) |
加熱方式 | ヒーター加熱、オーブン・グリル・レンジ機能 |
特徴 | フラットテーブル、発酵機能(35℃・40℃)、豊富なオートメニュー |
18種類の豊富なオートメニューが搭載されており、お菓子作りだけでなく普段の料理にも活躍します。フラットテーブルなのでお手入れも簡単で、長く清潔に使える一台です。


4位:COMFEE CF-DA181-WB|スチーム機能付きでしっとり仕上げも


- スチームでパンやお菓子がしっとり仕上がる
- 発酵機能付きでパン作りもできる
- フラットテーブルでお手入れ簡単
- コンパクト18Lで一人暮らしにちょうど良い
- 容量18Lで大きな型・大量調理には不向き
- 機能はオート中心で細かな調整は不可
- 重さ約15.3kgで移動や掃除には少し重さを感じる
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 18L |
サイズ | 幅48.5 × 奥行37.6 × 高さ30.2 cm |
庫内サイズ | 幅28.3 × 奥行32.2 × 高さ19.2 cm(開口部横幅) |
最高温度 | 100〜250℃ / 発酵:35/40℃ |
加熱方式 | ヒーヒーター加熱、レンジ・グリル・オーブン・スチーム・発酵対応 |
特徴 | フラットテーブル、角皿式スチーム、18種類自動メニュー、チャイルドロック、消音モード |
開口部が広く、直径4 cmのクッキーを一度に16枚くらい焼けます。発酵機能を使えば、ちぎりパンなどのパン作りの練習にもおすすめです。


5位:COMFEE’ CF-EA162-BK|コンパクトさ×手軽さを両立


- コンパクト16Lで一人暮らしに最適
- 最大200℃で基本的な焼き菓子に対応
- フラットテーブルでお手入れ簡単
- 操作がシンプルで初心者も使いやすい
- 200℃までのため、本格パンやシューは不向き
- 自動メニュー少なめ(12種)
- 容量が小さく、一度にたくさん焼けない
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 16L |
サイズ | 幅46 × 奥行33 × 高さ29 cm |
庫内サイズ | 幅28.6 × 奥行26.7 × 高さ19.0 cm |
最高温度 | 200℃(無段階調整、80~230℃) |
加熱方式 | ヒーター加熱(オーブン・レンジ・グリル) |
特徴 | フラットテーブル・チャイルドロック・消音モード・自動+手動メニュー 計12種 |
16Lとコンパクトなオーブンレンジですが、お菓子作りに必要な最低限の機能は備わっています。趣味として続けられるか不安な方の「お試し用」として最適な一台です。


【2万円〜3万円台】一人暮らしでも機能性も妥協したくない!満足度の高い人気モデルTOP5


予算を少し上げるだけで、機能性や仕上がりのクオリティは格段にアップします。ここでは、お菓子作りがもっと楽しくなる、満足度の高い人気モデルを5つご紹介します。
順位 | メーカー | 製品名 |
---|---|---|
1位 | シャープ | RE-SS26B-W |
2位 | シャープパナソニック | NE-FS3C |
3位 | TOSHIBA(東芝) | ER-Y60(W) グランホワイト |
4位 | 象印マホービン | EU-FA23 |
5位 | 日立 | MRO-S8B |
1位:シャープ RE-SS26B-W|シンプルな操作性とデザイン


- 26Lと広めで天板も2枚完備。6号(18cm)ケーキやクッキー40枚以上も一度に焼ける
- 湿度センサー搭載で、ラップなしでもしっとり温め可能
- 最大250℃で、パンやシューなどの本格焼成に対応
- 操作パネルがシンプルで直感的、毎日の調理に使いやすい
- 本体サイズが大きく、設置スペースが必要
- 自動メニュー数は多いが、上位機種ほどの細かい温度設定は不可
- 過熱水蒸気は搭載するが、スチーム専用機ほどの蒸し調理はできない
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 26L |
サイズ | 幅49.0 × 奥行44.5 × 高さ37.0 cm |
庫内サイズ | 幅38.5 × 奥行31.5 × 高さ21.2 cm |
最高温度 | 250℃ |
加熱方式 | ヒーター加熱、オーブン・グリル機能付き |
特徴 | 過熱水蒸気・湿度センサー搭載、自動メニュー多数、2段調理可能 |
湿度センサーを搭載しており、食品から出る蒸気を検知して自動で加熱を調整。ラップなしでも食品がパサつかず、しっとりと温められるのが魅力です。
15cm型のスポンジケーキやチーズケーキも問題なく作れるので、普段のおやつ作りから定番のケーキまで幅広く活躍します。
また、天板が2枚あるため、一度にたくさんのお菓子を焼ける余裕のあるサイズ。
オーブン機能だけでなく、日常的に使うレンジ機能の性能も非常に高いのが特徴です。ボタン一つで調理時間を短縮できる「スピード機能」も搭載しており、忙しい方に嬉しい一台です。


2位:パナソニック NE-FS3C|あたため性能もピカイチ


- 250℃高火力でシューやピザもOK。
- 蒸気センサーで温めムラを抑えやすい。
- フラット庫内23Lで置きやすく掃除しやすい
- 短時間1000Wの自動あたためが速い
- 一段オーブンで大容量の同時焼きは弱い
- 過熱水蒸気など上位の多機能は非搭載
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 23L |
サイズ | 幅48.3 × 奥行39.6 × 高さ31.0 cm |
庫内サイズ | 幅29.9×奥行35×高さ19.9 cm |
最高温度 | 250℃(一段オーブン) |
加熱方式 | ヒーターオーブン、蒸気センサー |
特徴 | フラットテーブル・1000W自動あたため(最大3分) |
2万円台前半でサイズ感や必要な機能が揃った機種で、コストパフォーマンスが良い機種といえます。また、パナソニックで国内産の安心感があります。


3位:COMFEE’ CFM-BA252|25Lの大容量&簡易スチーム機能付き


- 25L大容量でケーキやクッキーの一度焼きが可能
- スチーム調理でしっとり仕上がる
- 発酵機能付きでパン作りにも◎
- トーストが最大4枚同時に焼ける
- 清掃しやすいフラット庫内と消音モードも便利
- 本体サイズが大きく、設置場所に注意が必要
- 多機能ゆえ操作に慣れが必要な面もある
- 重量が約13.3kgあり、移動や設置には少し力がいる
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 25L |
サイズ | 幅51.3 × 奥行40.3 × 高さ33.2 cm |
庫内サイズ | 幅32.8 × 奥行35.5 × 高さ約20.6 cm |
最高温度 | 100〜250℃、発酵35/40℃対応 |
加熱方式 | オーブン、グリル、スチーム、発酵 |
特徴 | スチーム機能(カップ式)、23種オートメニュー、自動脱臭、消音モード、 |
付属のスチームカップに水を入れてセットするだけで、手軽にスチーム調理が楽しめます。23種類の自動メニューも搭載し、コストパフォーマンスに優れた大容量モデルです。


4位:象印マホービン EU-FA23|基本性能が充実した実力派


- 250℃高火力で本格的なお菓子・パン作りに対応
- 赤外線センサーで食材の表面温度を検知し加熱ムラを軽減
- 操作がシンプルで直感的、日常使いしやすい
- フラットテーブルで大きめの型や角皿も使いやすい
- 機能はシンプルで自動メニューは少なめ
- 庫内容量は23Lと大きすぎず、大人数向きではない
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 23L |
サイズ | 幅51.3 幅48.7 × 奥行39.9 × 高さ34.7 cm |
庫内サイズ | 幅36.9 × 奥行31.0 × 高さ約17.5 cm |
最高温度 | 100〜250℃、温め機能で-10度から90度までカバー |
加熱方式 | オーブン、グリル、スチーム、発酵 |
特徴 | スチーム機能(カップ式)、23種オートメニュー、自動脱臭、消音モード、 |
赤外線センサーが蒸気や温度を検知して自動調整するため、ラップなしでも食材がパサつかずしっとり仕上がります。庫内が広々していてお手入れも簡単な点も好印象です。


5位:日立 MRO-S7A|過熱水蒸気でヘルシー調理も


- 過熱水蒸気でヘルシー調理が可能(ノンフライや減塩に便利)
- 250℃高火力でパンやシュー皮もしっかり焼ける
- フラットテーブルで掃除しやすい
- 多機能で普段の料理にも活躍
- 庫内容量22Lで大容量モデルほどではない
- 多機能ゆえに操作がやや複雑に感じる場合あり
- 庫内高さはやや低めで、大型のケーキ型には不向き
スペック | 詳細 |
---|---|
容量 | 22L |
サイズ | 幅48.3 × 奥行38.8 × 高さ34.0 cm |
庫内サイズ | – |
最高温度 | 250℃(オーブン機能) |
加熱方式 | レンジ・オーブン・グリル・過熱水蒸気 |
特徴 | ヘルシーメニュー対応、ノンフライ調理、自動メニューあり |
100℃以上に加熱した水蒸気で調理する「過熱水蒸気」機能を搭載。
油を使わず揚げ物風に仕上げたり、減塩調理も可能です。普段の料理の幅を広げたい方にとって頼れる一台です。





迷ったら、下記も参考にしてみてね!
- 初心者&失敗したくない人 → パナソニック NE-FS3C(レンジ精度が高く安心)
- お菓子作り本格派志向 → 山善 MRK-F250TSV / シャープ RE-SS26B / 日立 MRO-S7A
- 価格重視&お試し層 → アイリスオーヤマ MO-F1810 / COMFEE’ CF-DA181
- 健康&多機能志向 → 日立 MRO-S7A(過熱水蒸気)、象印 EU-FA23
一人暮らしユーザー必見!安いオーブンレンジの気になる疑問Q&A


おすすめの製品を見て、購入意欲が高まってきたかもしれません。
しかし、その前に、多くの方が抱くであろう「安いオーブンレンジ」に関する不安や疑問を解消しておきましょう。
- 安いモデルだと、やっぱり焼きムラは出やすい?
どらかめはい、その傾向はあります。しかし、簡単な工夫でカバーできます!
正直にお答えすると、ファンで熱風を循環させるコンベクション機能がない安価なモデルは、庫内の場所によって熱の伝わり方に差が出やすく、焼きムラが発生しやすいです。
しかし、これはちょっとした工夫で解決できます。
- 天板の向きを途中で変える:焼き時間の半分が過ぎた頃に、一度扉を開けて天板の前後を入れ替えるだけで、焼きムラはかなり改善されます。
- アルミホイルを活用する:焦げやすい部分に、ふんわりとアルミホイルを被せることで、熱が当たりすぎるのを防げます。
高価なオーブンでなくても、道具の特性を理解して使いこなすことが、お菓子作りの上達への近道です。
- 実際の電気代はどのくらい?ランニングコストが心配…
そーた過度な心配は不要です。オーブン1時間の使用で約40円が目安です。
オーブンレンジの消費電力は大きいイメージがありますが、実際の電気代はどのくらいなのでしょうか。
機能 1時間あたりの電気代の目安 オーブン機能 約40.3円 レンジ機能(600W) 約25.7円 ※電力料金目安単価31円/kWhで計算
オーブン機能を1時間フルで使っても、電気代は約40円程度です。
毎日長時間使うのでなければ、家計を圧迫するほどの金額にはなりません。- お手入れって大変?簡単な掃除方法を教えて!
どらかめフラットテーブル式なら簡単です!温かいうちに拭くのがコツ。
お菓子作りで庫内が汚れても、フラットテーブル式ならお手入れは非常に簡単です。
掃除のポイントは、使い終わって庫内がまだ温かいうちに、濡らした布巾でサッと拭くこと。これだけで大抵の汚れはきれいに落ちます。
頑固な油汚れや匂いが気になる場合は、以下の方法を試してみてください。
- 耐熱皿に水を入れて数分加熱し、蒸気で汚れを浮かせる
- 水にレモンやオレンジの皮を入れて加熱し、庫内の匂いを消す
こまめな掃除を心がければ、いつでも清潔なオーブンでお菓子作りを楽しめます。
- お手入れって大変?簡単な掃除方法を教えて!
どらかめフラットテーブル式なら簡単です!温かいうちに拭くのがコツ。
安全に楽しく使うために、オーブンレンジに入れてはいけないものを覚えておきましょう。
特に、電子レンジ機能(マイクロ波)で金属類を使用すると、火花が散って火災や故障の原因となり大変危険です。機能 入れてはいけないものの例 オーブン機能 プラスチック容器、耐熱でないガラス食器、ラップ レンジ機能 アルミホイル、金属製の食器・カトラリー、金銀の装飾がある皿 製品によって細かい注意点が異なる場合があるため、使い始める前に必ず取扱説明書に目を通すようにしてく
安いオーブンレンジでもっと美味しく!パティシエ直伝の簡単レシピ&裏ワザ
お気に入りの一台を手に入れたら、早速お菓子作りに挑戦してみましょう。
高価なオーブンでなくても、ちょっとしたコツを知っているだけで、仕上がりはプロの味にぐっと近づきます。ここでは、私がいつも実践している裏ワザと、初心者でも失敗しない簡単レシピをご紹介します。
裏ワザ①:「予熱」を制する者はお菓子作りを制す!
レシピに必ず書かれている「〇〇℃に予熱する」という工程。これはお菓子作りで最も重要な準備です。
予熱が不十分なまま生地を入れると、以下のような失敗をすることがあります。
失敗例①|ベーキングパウダーが正しく反応せず、生地がうまく膨らまない
ベーキングパウダーは一定以上の温度に達することでしっかり反応し、二酸化炭素を発生させて生地を膨らませます。予熱が不足していると十分にガスが発生せず、生地が膨らまないまま固まってしまいます。オーブンは表示温度に達してからさらに数分置いて庫内を安定させるのがコツです。
失敗例②|バターが溶け出してしまい、クッキーがだれてしまう
温度が低い状態で焼き始めると、バターだけが先に溶け出してしまい、生地の形が崩れやすくなります。その結果、広がりすぎて薄いクッキーになったり、食感が損なわれたりします。しっかり予熱してから一気に焼き始めることで、バターが生地全体にとどまり、きれいな形とさっくり食感を保てます。
オーブンレンジの予熱完了サインが出ても、庫内温度が安定するまでさらに数分待つのがプロのコツです。急がず、じっくりとオーブンを温めることが成功への第一歩です。


裏ワザ②:天板の使い方が焼き上がりを変える
焼きムラを防ぐために、天板の使い方も工夫しましょう。均一に焼くための工夫は以下のようなポイントがあります。
- 焼き時間の半分で天板を反転
- クッキングシートは必須
Q&Aでも触れましたが、オーブンは前後で温度差が出やすいもの。焼き時間の半分が過ぎたら天板を前後入れ替えることで、全体に均一に熱が行き渡ります。特にクッキーやシュー生地など、焼きムラが味や見た目に影響するお菓子では大切なひと手間です。
また、天板に生地を直接置くと、底面だけが焦げたり、取り出しにくくなる原因に。クッキングシートを敷くことで、焼き色が均一になるだけでなく後片付けもぐっと楽になります。シリコン製のマットを使うのもおすすめです。
【初心者向けレシピ】まずはコレから!基本の型抜きクッキー
少ない材料で気軽に作れる、基本の型抜きクッキーのレシピをご紹介します
材料(天板1枚分) | 分量 |
---|---|
材料(天板1枚分) | 分量 |
無塩バター | 50g |
砂糖 | 50g |
卵黄 | 1個分 |
薄力粉 | 100g |
- 【準備】 バターを室温に戻して柔らかくしておきます。オーブンは170℃に予熱を開始します。
- ボウルにバターを入れ、泡立て器でクリーム状になるまで混ぜます。
- 砂糖を加えて、白っぽくふわっとするまですり混ぜます。(パティシエ’s Point:ここで空気を含ませることで、サクッとした食感になります)
- 卵黄を加えて、よく混ぜ合わせます。
- 薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るようにさっくりと混ぜ合わせます。(パティシエ’s Point:練らないように!グルテンが出て硬いクッキーになります)
- 生地がまとまったらラップに包み、冷蔵庫で30分以上休ませます。
- 打ち粉(分量外の薄力粉)をした台の上で、生地を3mmほどの厚さに伸ばし、お好みの型で抜きます。
- クッキングシートを敷いた天板に並べ、170℃のオーブンで12分〜15分、きれいな焼き色がつくまで焼いたら完成です!
一人暮らしで安いオーブンレンジを探している人へのまとめ
この記事では、お菓子作り初心者の方でも失敗しない、安くて高性能なオーブンレンジの選び方と、おすすめの10モデルをご紹介しました。
最後に、あなたにぴったりの一台を選ぶためのチェックリストです。
- 【予算】 まずは2万円以下?少し奮発して3万円台?
- 【作りたいもの】 クッキーやケーキ?将来的にはパンも?
- 【キッチンスペース】 設置場所のサイズは測りましたか?
- 【優先順位】 価格?デザイン?機能性?
お菓子作りは、日々の生活に彩りと小さな喜びを与えてくれる、とても素敵な趣味です。
自分で作ったお菓子を誰かにプレゼントしたり、頑張った自分へのご褒美にしたり…その楽しみ方は無限大です。
この記事が、あなたの輝くお菓子作りライフの、記念すべき第一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。