お菓子作り初心者であれば、誰しも綺麗にナッペができるように慣れたらと思うことはあるのではないでしょうか。誰かにプレゼントする場合にも綺麗にナッペできたら良いですよね。
そこで、本記事ではパティシエのどらかめ(@kame_okashi)が初心者におすすめのパレットナイフとその選び方について解説していきます。
パレットナイフがあれば綺麗にナッペできるので購入をおすすめします!
パレットナイフとは?
パレットナイフとは、細長いヘラ状のナイフでフランス語では、「スパチュラ」とも呼ばれています。主にケーキにクリームを塗るナッペに使用したり、生地を伸ばしたりする際に使用します。
またお菓子作りだけでなく、クレープ作りやケーキを取り分けたりする際にも使用され、一つあると何かと便利なお菓子作りの道具と言えます。
ナッペやデコレーションだけでなく、様々な用途で使えるので一本持っておくと便利だよ♪
初心者におすすめのパレットナイフ選びの4つのポイント
パレットナイフを選ぶポイントは主に以下の5つ。
- 初心者はフラットタイプがおすすめ
- 扱いやすい刃渡りの長さ選ぶ
- 刃渡りの形と用途を知る
- 刃渡りのしなり具合を確認する
- 柄の素材とお手入れのしやすさ
それではここから一つずつ詳しくみていきましょう。
①初心者はフラットタイプがおすすめ
パレットナイフには、フラットタイプとL字タイプの2種類あります。
主に、フラットタイプはナッペなど飾りに使い、L字は鉄板上で生地を伸ばす場合に使う場合が多く、用途を分けると以下の様になります。
初心者には、汎用性の高いフラットタイプがおすすめです。
ご家庭で深い鉄板の上で生地を伸ばすこともあまりありませんし、L字パレットはカードで代用することもできます。
L字タイプは平面で伸ばす時に手にクリームや生地が付かなくて便利ですよ♪
②扱いやすい刃渡りの長さとは?
次に見ていきたいポイントは、パレットナイフの長さです。
刃渡りは長くても扱いづらく、短くても使える用途が限られるので、何に使うかで選ぶことが重要です。
ぼくの経験上、ナッペに最適な長さを刃渡り別にまとめると、以下の表の通りとなります。
用途 | 刃渡り12~15cm | 刃渡り16~18cm | 刃渡り20cm~ |
---|---|---|---|
チョコ飾り | ◎ | ○ | × |
4号 (12cm) | ◎ | ○ | △ |
5号 (15cm) | × | ◎ | ○ |
6号 (18cm) | × | ○ | ◎ |
上の表でわかるように、初心者は汎用性が高い15~18cmのものを選ぶと、取り回しやすく使いやすいと言えます。
22cm程度あるものも慣れれば問題ありませんが、女性の身長などを考慮すると、少し扱い辛いと感じる場面が多くなる可能性があるので注意が必要です。
まずは18cm程度のものを選んで、徐々に自分の体に合うパレットナイフを選ぶ様にしましょう!
③刃渡りの形の選び方
パレットナイフと聞くと、真っ直ぐなイメージがあるかと思いますが、実は先が細くなっているタイプもあるので注意が必要です。
厳密に大きく使用感の違いがあるわけではないのですが、刃先まで同じ幅の物の方がナッペの際に感覚を掴みやすく、初心者にはおすすめとなります。
初心者がナッペで使うのなら、ストレートタイプを選びましょう!
また、パレットナイフはナッペなどのデコレーション意外にも、チョコの飾りを作ったり、焼きあがった生地を型から外したり、繊細な作業で活躍する場面も多くなります。
ですので、ある程度ナッペに慣れてきたら刃先が細いものに切り替えても良いかもしれませんね。
先が細くなっているものは、慣れてきた人が色々な細かい作業するために使うものなんだね♪
④刃渡りのしなり具合がナッペに最適
意外と見落とされがちですが、パレットナイフのしなり具合も重要な要素と言えます。
- ケーキのカーブにそってくれるので、ナッペがしやすい
- ケーキ移動でスムーズに作業ができる
- シフォンなどの型抜きにも使える
100円ショップなどのしなりの無いものと比較し、製菓専用のパレットナイフは適度な弾性でクリームを伸ばせるので、楽に作業しやすくなります。
また、ケーキ移動をする際やシフォンケーキを型から抜く際にも、しなりのあるタイプは活躍してくれます。
⑤柄の素材と手入れがしやすいもの
最後に見ていきたいのは柄の素材と手入れのしやすさです!
最後に重要な点はなんといってもお手入れのしやすさですね。
刃は金属の中でもステンレスのものが錆びずらく耐久性があります。また、鏡面仕上げが施してあるものは高価ですが、汚れ落ちも良く長く使えるものと言えます。
柄に関しては、個人的に手馴染みの良い木製のものがおすすめです。
ただ、管理する手間をかけたくない場合は、刃と柄のつなぎ目に水分が入りにくい素材が使われているものや、つなぎ目のないタイプを選びましょう。
ここまで見てきた選ぶポイントをまとめると以下の様になります。
- 初心者はフラットタイプがおすすめ
- 扱いやすい刃渡りの長さ選ぶ
- 刃渡りの形と用途を知る
- 刃渡りのしなり具合を確認する
- 柄の素材とお手入れのしやすさ
パティシエがおすすめするパレットナイフ5選
それでは、ここからパティシエの僕がおすすめするパレットナイフを見ていきましょう!
【定番】タイガークラウン パレットナイフ シルバー 天然木7inch (18cm)
まず最初におすすめしたいのは、タイガークラウン パレットナイフ シルバー 天然木7inchです。
このパレットナイフの特徴はなんといっても手馴染みの良い天然木を使っていつつ、価格がリーズナブルな点です。
また、しなり具合も低価格のものと比べると非常によく、スムーズにデコレーションやナッペができるものとなっています。
形状 | フラットタイプ |
刃渡りの長さ | 17.8cm 20.3cm 22.8cmの3種類 |
刃渡りの形 | ストレートタイプ |
しなり具合 | 適度なしなり具合 |
柄の素材 | 天然木 |
貝印 パレットナイフ(16cm)
貝印と言えば、お菓子作り道具で定番のメーカーです。
そんな貝印のパレットナイフは、程よいしなりと取り回しの良いサイズ感で使い勝手の良いパレットナイフとなっています。
また、持ち手がプラスチックなので、木製ものと比べて衛生的なのもポイントです。
形状 | フラットタイプ |
刃渡りの長さ | 12cm 16cm |
刃渡りの形 | ストレート |
しなり具合 | 適度な柔らかさ |
柄の素材 | プラスチック |
貝印クランク形状の スパチュラ 26cm DL-6277
初心者にはあまり使う機会はないかもしれませんが、L字のパレットナイフも一本自宅にあると便利です。
L字を購入する主なメリットは生地やクリームが手に付かない操作性と言え、選ぶ際に重要なポイントとなります。
また、ナッペはしにくいので初心者にはおすすめしませんが、用途を制限することでパレット部分を薄く軽量されているため、平面での塗りやすさでは、フラットタイプを超えています。
形状 | L字タイプ |
刃渡りの長さ | 26cm |
刃渡りの形 | ストレート |
しなり具合 | パレットが薄く柔らかい印象 |
柄の素材 | プラスチック |
新考社 木柄シフォンケーキ用スパテル L(17㎝)
4つ目にご紹介する「新考社 木柄シフォンケーキ用スパテル L(17㎝)」は、シフォンケーキを型から外すときにも活躍するパレットナイフです。
型の幅が狭くしなりも強めで、崩れがちなシフォンケーキも綺麗に型から外すことができます。
ただ、他のパレットナイフに比べ、硬さが弱いので、カットしたケーキを取り分ける程度の用途に限られてしまうのがマイナスとも言えます。
それでも、シフォンを頻繁に作る人にとっては欠かせない一本だね♪
形状 | L字タイプ |
刃渡りの長さ | 17cm |
刃渡りの形 | ストレート |
しなり具合 | 型抜きに最適な柔らかさ |
柄の素材 | 木製 |
【番外編】マトファー パレットナイフ 21cm
価格ははりますが、世界中のパティシエに愛される道具は一度手に取ると手放せなくなります♪
こちらは番外編となりますが、プロ御用達のフランスマトファー社製のパレットナイフです。
マトファーと言えば、世界中のパティシエに愛用されている有名な製菓器具メーカーのひとつ。
そしてなんといってもマトファー社のマークが入っているので、使えば使うほど愛着がわいてくる商品であることに間違いはありません
形状 | フラットタイプ |
刃渡りの長さ | 21cm |
刃渡りの形 | ストレートタイプ |
しなり具合 | 洗練されたしなり具合 |
柄の素材 | 天然木 |
まとめ
今回は初心者におすすめのパレットナイフの選び方とおすすめ商品を見てきました。
パレットナイフを選ぶ基準は主に以下のポイントを元に選んでみてください。
- 初心者はフラットタイプがおすすめ
- 扱いやすい刃渡りの長さ選ぶ
- 刃渡りの形と用途を知る
- 刃渡りのしなり具合を確認する
- 柄の素材とお手入れのしやすさ
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