華やかに見える反面、長時間労働でも知られるパティシエの気になる1ヶ月の労働時間はどれくらいなんでしょうか?
甘い匂いに囲まれて綺麗なケーキを作ってパティシエに華やかなイメージを持たれる人も多いんでは
パティシエを目指す人や転職を考えている人にとって、1ヶ月の勤務時間は気になる所。
その華やかなさとは反対に、長時間労働で過酷な仕事のイメージがあるのも事実です。
実はあなたの知らないパティシエの世界では働く環境は大きく変化し始めています。
そこで、本記事ではパティシエの労働時間や休日について、パティシエが現場目線で書いています。
パティシエの1ヶ月の労働時間は会社や職種によって200〜400時間と大きく差がある
パティシエと言っても職種によって労働時間はかなり違います。
200時間勤務であまり残業のない会社もあれば、400時間勤務で残業代も出ない様なブラックな職場もあります。
会社によって変わるのはもちろんですが、職種によってかなりの違いが出るのが現在のパティシエ業界です。
そこで、パティシエ業界に10年以上いるぼくが、会社によって違うという点を踏まえた上で職種別に分けてみました。
- パティスリー(個人店)⋯⋯350〜400時間
- 大手洋菓子店(チェーン店)⋯⋯200~220時間
- カフェパティシエ⋯⋯180~230時間
- ブライダルパティシエ⋯⋯220~300時間
この様に、個人店はとても長い勤務時間ですが、大手チェーンであれば安定した生活を送ることも出来ます♪
ただ個人店と大手洋菓子店では経験出来ることも大きく変わるので、しっかりと自分のキャリアを考える必要がありますね。
「自分がどんなパティシエを目指しているのか?」という点を理解して職種を選んで見てください♪
どんなパティシエに向いているか知りたい人は「パティシエの適正診断」であなたにおすすめの働き方を解説しています。
パティシエの勤務先や労働時間でお給料は変わる?
勤務時間だけでなく、時間数で見たお給料はどうなんでしょうか?
パティシエを職種別にお給料の平均の高さを並べると以下の通り。
- 大手ブライダルパティシエ⋯⋯20万~40万
- 大手洋菓子店(チェーン店)⋯⋯20万前後
- カフェ⋯⋯20万前後
- ホテル⋯⋯18万~
- レストラン&個人店⋯⋯15万~18万円
こうして見ると大手洋菓子店やカフェパティシエは、時間数の割には高いお給料がもらえる職種だとわかりますよね。
逆に、個人店は勤務時間が長いのに、お給料は1番少ないという結果になっています。
お給料と勤務時間のバランスを取るなら、「大手洋菓子店」や「カフェ」でパティシエをやるのがおすすめですね♪
個人店は時間も長くて、お給料が低い傾向にあると言っても悪いことだけではありませんので個人店の仕事について詳しく見ていきましょう。
大手洋菓子店(チェーン店)パティシエ の労働時間は?
大手洋菓子店のパティシエの労働時間は200時間〜220時間。
1日の平均勤務時間は8時間ほどで、夏のひまな時期であれば200時間を切ることもあります。
パティシエ としてはかなり安定した生活を送ることが出来ますよね。
クリスマスなどの忙しい時期は220時間を超えることもありますが、それでも他のパティシエ職に比べると働きやすい環境と言えます。
ただ、組織が大きい為、セントラルキッチン(工場)での勤務になることも多く、自由度は低くなります。
カフェパティシエの労働時間は?
カフェパティシエの一月の労働時間は200〜230時間と少ない傾向にあります。
カフェパティシエの特徴としては、パティシエの業務以外にもサービスやキッチン補助までやる可能性がある点です。
そのため、他の職種に比べるとお菓子を作っている時間が少ないと言えます。
ただ、様々な業務を通して、接客や店舗管理、商品開発まで関われることが多く、独立の前に経験を積むのに適しています。
パティスリー(個人店)でパティシエとして働いていた時は月に400時間勤務でした!
個人店のパティシエと聞くと長時間勤務のイメージが強いですよね。
確かに、個人店などの小さいお店では労働基準法が守られることは少なく、長時間勤務になることが多いんです。
実際、ぼくがパティシエとして月に400時間近く働いていたお店は、地域密着型の個人店でした。
- 住宅街にある地元の人に愛されるお店
- 有名店で修行したシェフがいる
- 2店舗展開している
- 年中無休
- 社員数20〜30人
こんな特徴の個人店は、平均すると350時間ほどの勤務時間になることも。
その主な理由はやはり、オーナーやシェフの職人気質な考え方です。
個人店のシェフはパティシエとして修行をした経験がある人ばかりなので、長時間労働で技術を磨くという考え方を持っています。
さらに長時間勤務には理由があって、パティスリーが儲からない仕事である以上、短い勤務時間でお給料を払い続けるのはとても難しいんです。
パティシエのお給料については「なぜパティシエの年収は低いのか?」で解説しています。
長い勤務時間に低いお給料。
この2つの理由から、ぼくは個人店で働くことはあまりおすすめしていません。
個人店はに向いている人はどんな人?個人店の良い所は早く成長できる所!
ぼくは「個人店は長時間勤務でおすすめしません」
とは言っても、個人店に向いている人もいます。
個人店に就職すると、ほぼ仕事と寝るだけの毎日が待っています。
そんな生活を続けながらも、パティシエとして成長する目標を見失わず、頑張れるメンタルと体力が必要なんです。
ただ、「修行する」という点では個人店も悪いことばかりではなく、長時間労働だからこそ、短期間で集中的に色々と覚えることができます。
つまり、一日でも早く一人前になって独立したい人や、コンクールに出品したい人にとってはとても良い環境と言えますね♪
しかし、職場環境的にも体力と精神力がないとキツイので自分の体力を見極めてチャレンジするなら頑張ってみてください。
個人店で修行してから転職するのもパティシエとしておすすめです!
パティシエのキャリアアップを考えた時に、個人店で修行したのちに「カフェ」や「大手洋菓子店」に転職するのもおすすめです。
ぼく自身も、個人店からカフェパティシエに転職した経験があります。
労働環境は個人店時代と比べると、労働時間は100時間以上減ってお給料が1.5倍になりました。
個人店時代に培った技術や知識を使って社内で活躍することも可能になっている上に、長時間労働に慣れているため働くことが楽にすら感じます。
同じ職種でも少し業界をずらすだけで、かなり待遇が良くなったりするものなんですよね。
パティシエとして、自分がどんな仕事をしたら良いかよく考えていると転職や就職で間違いなくうまく行きます。
それでも自分に向いているパティシエがわからないって人も多いかと思います。
そんなあなたはまず、「パティシエの適性診断」で自分の目指すパティシエを見つけてみてください♪
パティシエの1ヶ月の労働時間と月の休日はどのくらい?のまとめ
ぼくが10年以上パティシエをしていて感じるのは、昔に比べてパティシエとしての働き方に自由度が上がってきたという点です。
カフェや大手洋菓子店もクオリティの高い商品を出したり、国が勤務時間の管理をするなど働き方の見直しが進んでいますよね。
これからますます働きやすい世の中になって行く中、思い通りに生きるために必要なことは「自分がどうなりたいのか?」という事を知ること。
これからは自分を「どう表現して」、「どう生きるのか?」を考えれる人だけが充実した仕事をしていくことができると思います。
もちろん、「世界一のパティシエになる」という強い夢があるなら、その夢に向かって死にものぐるいで努力しましょう。
でもそんな人ばっかりではないですよね?
お菓子作りが好きで人の幸せな笑顔を見たい!
たくさんの人にお菓子作りの楽しさを伝えたい!
あなたの気持ちを大切にするために、自分がどんなパティシエになりたいのかを知っておくことはとても大切ですよ。
ぼくが10年以上パティシエを続けて感じた「パティシエ別の特徴や向いている人の適性診断」をまとめているので一度診断してみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
どらかめ(@kame_okashi)でした!