ケンミックスはお菓子作りやパン作りを日常的にしている人にとって、憧れの存在とも言えるスタンドミキサーですね。
しかし価格も高価なため、購入までに躊躇ってしまうもの。
そこで本記事では、パティシエのどらかめ（@kame_okashi）がケンミックス購入で迷っている方へ向けて実機レビューしていきます。
どらかめ価格も性能もプロ級のケンミックスの性能を徹底レビューします♪
そーた実際にケンミックスでケーキ作ってみたよ
本記事で紹介するスタンドミキサーは型番が古いものとなっています。ケンミックス アイコープロとは若干仕様が異なりますので、ご容赦ください。
ケンミックス アイコープレミア KMM770とは？
ケンミックスと言えば、お菓子作りやパン作りでプロが使用するスタンドミキサーの一つですね。
プロのパティシエにも愛用者が多く、プロ用のスタンドミキサーといえばケンミックスと言われているほど。
そんなケンミックスを取り扱っているのが愛工舎製作所という厨房機器メーカーです。
愛工舎製作所は1938年創業の食品機械メーカーです。
大型ミキサーやコンベクションオーブンも取り扱っており、クオリティの高い製品としてパティシエにファンも多くいます。
そんな愛工舎で取り扱っている「ケンミックス」は最高品質のスタンドミキサーと言えますね！
どらかめ専門学校やパティスリーでよく使われています！
ケンミックスの外観と付属品は？
ケンミックスは約35cm × 15cm × 35cm（縦×横×高さ）とハンドミキサーと比べるとかなり大きいです。
ボウルをセットする際にヘッド部分を上げるため、45cm～50cmほどの奥行きがある場所に設置する必要があります。
どらかめ奥行きを考えていなくて、何度か壁にぶつけてしまいました⋯⋯笑
大きいデメリットはあるものの、本格的にたくさんのお菓子を一度に作れるため、お菓子作りを普段からする人にとってはとても魅力的な一台です。
スピード調整部分
スピード調整部分は「P」「0~6」「max」と3つの段階に分かれています。0~6は速度調整・maxは高速回転・Pは手でひねっているいる間のみ高速で混ぜることができます。
| 速度調整 | スピード |
|---|---|
| 0~6変速 | 0~6までの7段階に分けることができる |
| max | 最高速度で回すことができる |
| P | ひねっている間だけ高速で回る |
僕は最後の生地の仕上げ時に「P」を何度かひねって少しづつ回して生地の状態を確認していました。
ボウルの付け外し部分
次に、ケンミックスのボウルのつけ外しについてみていきましょう。
ケンミックスのボウルは底をはめ込み固定タイプで、底には傷つかないようにゴム素材のものがついています。
しかし溝が細かいため、汚れがたまりやすく、手入れが少し大変なのがマイナスポイントと言えます。
みいちゃん高いものだから定期的にお手入れしてあげた方が良さそうだね
ビーターなどの付属品
ケンミックスの付属品は下の通りです。
- ステンレスボール
- スパチュラ
- アルミビーター
- ホイッパー
- ホイッパー交換用線
ミキサーボールは当然付属するとして、やはりビーターがあるのがとても嬉しいですね！
ビーターとは？
ビーターは主に硬い生地に使用するアタッチメントの一つです。主にクッキー生地などの作成時に非常に役に立ちます。
また、ホイッパーで混ぜたり、ゴムベラで柔らかくするのは力が要りますが、ビーターを使用することによって簡単に仕上がるのはとっても助かります。
ケンミックスで作れるお菓子の容量とは？
ケンミックスで作れる量はかなり多く、ハンドミキサーなどと比べて大容量です。
業務用で使用したり、プレゼントにお菓子をよく作る人にはもってこいのサイズ感と言えますね。
作れるお菓子の量をまとめると以下のようになっています。
| お菓子名 | 作れる量のイメージ | 最大量 |
|---|---|---|
| クッキー生地 | 約200枚分 | 2,100g |
| パウンドケーキ | 約パウンドケーキ5本分 | 2,500g |
| ハンバーグ種生地 | 約ハンバーグ8個分 | 1,000g |
| 生クリーム | 約ショートケーキ5号6台分 | 1,500g |
| メレンゲ | 約シフォン6台分 | 750g |
| スポンジ生地 | 約ジェノワーズ5号6台分 | 1,750g |
どらかめハンドミキサーと比べるとかなりの量を作ることができますね♪
ケンミックスでジェノワーズを作る
それでは、ここからは実際にジェノワーズを作ってケンミックスの性能やパワーをみていきましょう。
ジェノワーズの作り方については「【共立てスポンジ生地を解説!】ジェノワーズの基本レシピと失敗しない作り方」で詳しく解説しています。
完成までの速度はどれくらい？
実際にケンミックスを使用してジェノワーズを作ってみたところ、キッチンエイドのハンドミキサーでは9分かかっていた生地作りがなんと3分で完了してしまいました。
ここまで、出来上がり速度が違うのは驚きです。
また、ケンミックスの大きなホイッパーが全体を満遍なく混ぜるため、偏ることなくきめ細やかな生地が簡単にできる点も高ポイントと言えます。
焼き上がりはどんな違いが？
焼成前は5号缶に８割程度生地を入れていたが、焼き上がりはしっかりと膨らみ約1.2倍ほどの大きさになっています。
また、全体的にきめが細かく綺麗に泡立てることができたと言えますね。
どらかめケンミックスなら早く大量に作ることができるのでおすすめです♪
焼き上がりの生地断面図
3分ほどできめの整った生地が完成します。
またケンミックスは自立型のため手で支える必要が無く、泡立てている間に他の作業を進めることが可能です。
大きなホイッパーが全体的に生地を泡立てるため、生地量が多い場合はハンドミキサーと比べ偏りがなく、仕上がりが安定しやすいと言えます。
ケンミックスを使い続けて感じている印象
ケンミックスは据え置き型ミキサーの中ではサイズもコンパクトなためプロに喜ばれるミキサーですね。
しかしハンドミキサーと比べ、大きいため自宅での置き場所を確保するのが大変かもしれません。
ただそれでも生地の仕上がりの良さや、一般的なコンセント一つですぐに本格的なミキサーが使用できるのはとっても魅力的だと思います。
ケンミックスを一年使ってみて感じたこと
このケンミックスを使用し１年ほど経ちますが、とても満足しています。
ケンミックスは、ハンドミキサーよりも本格的で、業務用の大きなミキサーよりも手軽な点が魅力ですよね。ケーキ作りを日頃行う方にとっては日々のお菓子作りが格段に楽しくなる製品だと思います。
また、ハンドミキサーを使用すると偏りがちな生地の状態も安定しやすいです。女性1人でも持ち運びでき、コンセントひとつで動く点はとても便利だと思います。
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